INTERVIEW

速く正しく誠実に。

ライフコーディネーター 富井 翔

  • 第三者の必要性を痛感した
    ”祖母の入居”

    あいらいふのライフコーディネーター になるまでの経緯をお聞かせください。

    複数の業界で営業職として働いていた私が、老人ホーム紹介業に関心を持ったきっかけは、30代に差しかかる頃に祖母が認知症と診断されたことでした。ご高齢者向け施設への入居をめぐって意見が対立し、仲の良かった親族が疎遠になるというつらい出来事に直面したとき、間に入って話を聞いてくれる第三者がいれば…と痛感したのです。調べてみると、実際にそういう職業があると知り、迷わず就職を決めました。

    最初は東京・練馬区にある小さな紹介会社に入りました。事務所の立ち上げから参加して、窓口対応から施設探し、契約書の作成まで、すべての業務を担当。多忙な日々でしたが、実践を通じて介護や施設に関わる知識を一つひとつ学ぶことができたと感謝しています。当時お世話になったケアマネジャーやソーシャルワーカーとの揺るぎない信頼関係は、数年後にあいらいふに転職した後も続いています。

  • 理不尽な上下関係は非効率

    あいらいふに入社して良かった点は?

    中学校・高校の体育の教員免許を取得するほど、学生時代はスポーツに打ち込んでいました。長年にわたるチームスポーツの経験を経て得た教訓のひとつが、理不尽な上下関係はあらゆる面で非効率であり、健全なコミュニケーションを阻害するということです。年齢や立場が違うだけで、間違った指導がまかり通るような組織では、好成績は望めません。

    その点、あいらいふには不健全な上下関係がなく、チームワークも良好。風通しの良い社風なので働きやすさは抜群です。業務が効率的に分業化されており、他部署ともスムーズに連携できる体制が整っています。入社5年目になった現在は後輩も増えてきましたが、これまでに培ったスキルを惜しみなく伝えているという自負があります。その結果、後輩の営業成績が自分より上回るなら、自分のレベルがそれまでだったということ。正々堂々と勝敗を競うスポーツマンシップは、仕事にも役立つ精神だと思います。

  • スピード感のある提案力が強み

    ライフコーディネーターとしての強みは?また、心がけている点はありますか?

    ほかのライフコーディネーターとは違う方法かもしれませんが、私はこれといった事前準備をせずに、ご相談者さまとの面談に臨みます。準備に時間をかけ過ぎると、つい、自分の意見を通したくなってしまう場合もあるので。まずは直接お会いして、お人柄に触れ、現在のお困りごとやご要望をしっかりと正確にお聞きします。

    そして、質問を重ねて発言の意図を汲み取り、お考えの根本の部分まで理解できたと思ったら、その場ですぐに、ご要望に合ったご提案をするようにしています。「一旦持ち帰ります」よりも、どのようなご質問にもその場で返答できる豊富な知識と経験を身につけている人間の方が、ご相談者さまの信頼を得られる。これは営業で得た経験則です。ニーズに合わせたスピード感のある提案力が、私の強みです。

    そのために、私は自分が担当する地域の施設について、必要な情報をすべて頭に入れています。不正確な情報をお伝えしないように、最新の情報へのアップデートにも、日々、時間を費やしています。私にとってはこの日常的なインプットが、面談のための事前準備になっています。

    ご相談者さまと関わる中で、祖母の経験から得た教訓が活きることもあります。在宅介護が限界の状態なのに、施設へのご入居をためらっているご相談者さまがいれば、なぜご入居した方が良いのかを誠心誠意、言葉を尽くして説明するように心がけています。

    また、施設探しは初めての経験という方が多いので、現実的ではないご要望が出てくるケースもあります。そんな場合は、「ご提示いただいた条件では、ご希望を100%叶えることは困難です。けれども、できる限りご希望に近いお住まいをお探しします」など、ときにはストレートに事実をお伝えすることもあります。

    介護によりご家族の関係にヒビが入るような状況であるなら、ご相談者さまに寄り添う形で施設探しを長引かせるよりも、端的に真実を伝える方が、ご本人さまとご家族のその後の人生のプラスになる。私自身の経験から、そう信じています。

  • 若いうちから将来への備えを

    ご自身と会社の将来について、どのようなビジョンを思い描いていますか?

    前職も含め、長年この業界で働いてきたからこそ、危機感を覚えている問題があります。それは、いざ介護が必要な状況に直面するまで、何も準備をされていない方がほとんどだということです。特に資金に関しては、残念ながらある程度の用意がないと、終の棲家の選択肢も限られてしまうのが現実です。自分の身を守るためにも、お若いうちからライフプランをご家族と話し合って、備えておいてほしい。今後はそのような、必要な情報を世の中に広く発信する企画や事業といった形でも、社会に貢献していきたいと思っています。

pagetop