INTERVIEW
「介護の悩み」のない社会、その実現を目指して。
ライフコーディネーター 阿部 将輝
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損する人がいない「四方良し」
- 仕事観についてお聞かせください。
前職は商社で営業をしていたのですが、介護業界で働く妻から日常的に話を聞いていたため、介護業界のことは身近に感じていました。
実際に働き始めて、施設をご紹介する仕事の良いところは、ご相談者のご家族さまをはじめ、ケアマネジャー・ソーシャルワーカー、施設運営会社、あいらいふ、そして自分自身も、関わるすべての人が良い方向へいくようにサポートできることだと感じています。損をする人がいない三方良し、それ以上の四方、五方良しでしょうか。
だからこそ、休日や休憩中にご相談者さまから電話がきても、苦にならないんです。自分ではそこまでのことをしているなんて思ってもいないのですが、「どんな選択肢があるのかわからない状況で救いになった」とおっしゃっていただいたこともありました。ご家族さまとケアマネジャー・ソーシャルワーカーの方から感謝されることが仕事の喜びであり、やりがいにもつながっています。 -
- 日頃から心がけていることはありますか?
まずはご相談者さまのお話に真摯に耳を傾ける、「傾聴」を心がけています。そして、うかがったお話を俯瞰で見て、公平かつ冷静に現状を整理してから、相手目線でわかりやすいご提案をするようにしています。
ご相談者さまが納得したうえで、ご自身の意思で先に進むことが何より大切です。私の役割は、それを応援すること。最終的にご相談者のご家族さまで話し合って、選択肢の中から一番良いと思うものに決めていただくのが、私の進め方です。根拠のある選択肢をより多くご提案できるように、日頃から情報を収集して知識を増やすよう努めています。
家庭で子どもと過ごす時間を大切にするように、仕事も大切にしたいと思っています。 -
#やるべきことは、まだまだある
- あいらいふが提供するご高齢者向けサービス拡大に伴い、働き方にも変化はありますか?
以前、一年ほどお付き合いしてから施設に入居されたご夫婦がいらっしゃって、ご入居前に荷物の整理を手伝うほど仲良くさせていただいたことがありました。今だったら、そのご夫婦に対してもっとできることがあったのに、と思い出す時があるんです。
現在のあいらいふでは、ご相談者さまのご希望・ご要望に応じて、適切な専門家をご紹介することもできますし、不動産の売却・活用のお手伝いなどもできるようになりました。提案できる選択肢の幅がどんどん広がっています。
つまり、シニアライフでお困りごとがある限り、トータルサポートを提供して長くお付き合いできる土壌ができたのです。もっとできることがあったのでは…と気に病む状況が減りつつあるタイミングで、あいらいふにいられることは幸運だと思っています。
決して施設へのご入居がゴールではありません。ご入居だけでは解決し切れないことがたくさんあるんです。私たちがやるべきことは、まだまだあります。目の前のお困りごとの解決に全力で臨みながら、みんなで知恵を出し合い、より多くの可能性を探っていきたいですね。 -
- 日本の高齢化率は今後も上昇が予測されています。どのような未来を願っていますか?
施設紹介業の認知度はまだ低く、実際にご家族さまの介護が必要になってはじめてお役に立てるサービスですよね。
けれども、今後はご入居の相談はもちろんのこと、シニアライフで何かお困りごとがあったら、「あいらいふへ相談しよう」と思う方が増えていくといいですね。いろいろなお困りごとのひとつとして、ご入居の相談もある。それが、あいらいふが目指す「介護の悩みのない社会」の実現につながっていく道筋ではないでしょうか。