コロナ禍での老人ホーム見学・入居の受け入れ状況について

緊急事態宣言は解除されたけれど・・・

 全国で緊急事態宣言が解除され、徐々に街の活気が戻ってきました。在宅ワークから出勤再開、学校は段階的に分散再開するなど、「新しい生活様式」を踏まえた行動基準の中で、少しずつ日常を取り戻しつつあります。

 ただし、医療・介護の現場は別です。新型コロナウイルスへの感染第2波、第3波の到来による「医療崩壊」そして「介護崩壊」を防ぐため、今も緊張感を高く保ちながら引き続き対応にあたっています。

 こんなお話を耳にしました。
 病院から退院間近の患者様。高齢で独り暮らしのため、ご家族様は、このまま在宅へ戻って生活を続けることは難しいのでは、と考え、とある老人ホームへ見学の申し込みをしました。しかし、ホームからは、「感染防止のため、今は、見学も入居も受け付けていない」と、断られてしまいました。その後、別のホームに問い合わせましたが、やはり、「今は見学を受け付けていない」とのこと。聞いたところ、入居者の家族ですら面会を制限されているのだそうです。

全ては、「クラスター発生」と「新型コロナ感染による重症化」を防ぐために

 多くの高齢者が集団生活を行う介護施設では、いわゆる「ソーシャル・ディスタンス(=社会的距離)」を保つことが難しいという現状があります。そのため、介護施設では、クラスター(=感染者集団)が発生しやすく、しかも、入居者の多くは、新型コロナウイルスに感染すると重症化しやすいと言われる、免疫力の下がった高齢者です。入居者の健康と安全を守るためには、何としても施設内でのクラスターの発生を防がなくてはなりません。そのためには、入居者と職員への感染リスクを減らさなければなりません。こうした理由により、一部の老人ホームでは、外部からの面会や見学、入居を制限しているのです。

With コロナの発想で。「密」や「接触」を避けるため、試行錯誤しながら門戸を開く老人ホーム

 では、今この時期に、老人ホームへ入居することはできないのでしょうか。在宅介護を選ぶしかないのでしょうか。

 あいらいふ入居相談室が提携施設へ確認しましたところ、制限を設ける老人ホームがある一方で、感染を防ぎながら、見学や入居を受け入れる老人ホームも数多くあることがわかりました。

見学・入居可能な施設

83法人 2,159施設

見学の際の条件

●見学者の体調などについて

  • ・一定の期間内(直近1~3週間など)に、発熱、咳、鼻水、くしゃみ、倦怠感、 他風邪症状など体調不良のない方
  • ・感染症の保菌期間中でない方
  • ・一定の期間内に海外渡航歴のない方
  • ・厚労省の求める特定の国から入国後の自宅待機期間中でない方
  • ・同居の家族を含め、周辺に、感染者、濃厚接触者のいない方
  • ・入館前の検温で異常がない方(37度以下、37.5度以下など)

●入館時の条件

  • ・人数の制限:少人数(1~3名程度、子ども同伴不可)、1日1組(2名)限定 など
  • ・手洗い、うがい、マスク(新しいマスク持参)・手袋着用
  • ・消毒の徹底。衣類・手指・足元への噴射など
  • ・入館簿や感染チェックリストへの記入

●見学について

  • ・短時間・見学場所限定(応接室のみ、居室など最低限必要箇所のみ、共用部分は不可など)
  • ・相談室で、写真、動画、ライブカメラなどによる案内
  • ・ZOOMなどによるオンライン対応

など

(2020年5月15日現在、あいらいふ入居相談室調べ ※時期や状況により、内容が変更となる可能性があります)

 世界的に拡大を続けるコロナウイルスの収束には相当の時間がかかりますし、完全な終息は難しいとの見方もあります。最終的には、With コロナの発想で、社会全体で受け入れ、試行錯誤を重ねながら、柔軟な対応を行っていく必要がありそうです。

 次回は、「コロナ禍の今、老人ホームへ入居する際の条件」について、ご紹介します。


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