対談・インタビュー

【特別対談】「すべての子どもたちが輝く社会に光を結ぶ」架け橋を共創

佐東亜耶
(一般社団法人「泉鳳」「BEAUDOUBLE(ビューダブル)」代表理事)

藤田敦史(株式会社あいらいふ 代表取締役)

2014年から日本の児童養護施設で暮らす子どもたちを支援するボランティア活動に取り組んできた佐東亜耶さん。「すべての子どもが生きやすい世の中」と「皆が笑顔でいられる豊かな未来」の実現を目標に掲げ、精力的にその実現に向け努力を続けています。この志をもとに、あいらいふと共にどのような創造的な取り組みができるのか、弊社代表の藤田がお話をうかがいました。

“子どもが輝く価値への共感”

藤田 佐東さんは、2014年から日本の児童養護施設で暮らす子どもたちの支援活動を始められたとのことですが、その背景について教えていただけますか?

佐東 以前はアフリカやインド、フィリピンの支援活動を行い、チャリティイベントで寄付を募り、現地の子どもたちに女子寮や学費、医療費、制服などを提供してきました。しかし、2014年に日本の児童養護施設を訪問した際に、活動の軸が国内へと向かう契機が訪れました。

施設では、フィリピンの子どもたちにレインコートを贈る取り組みをしていたのですが、ワークショップの最中に、幼い子どもたちが互いに絵の具を奪い合う場面を目にしました。Aちゃんが手にした絵の具をBちゃんが横取りした途端に、AちゃんがBちゃんをグーで殴り、絵の具を取り返しました。それでいて、殴られたBちゃんは泣きもせず、にらみ返すのみでした。 その裏に複雑な背景を感じ、胸に深く刻まれる思いがありました。この出来事をきっかけに、日本の子どもたちの抱える課題を何とかしなくてはと思いました。

子どもが大好きです。子どもたちの
笑顔は地球の未来を照らしてくれます

藤田 佐東さんの活動の原動力は、どこから生まれるのでしょう?

佐東 子どもが大好きなんです。そして、笑顔の子どもたちが未来の地球を豊かにしてくれると信じています。私は子どもたちの幸せが、持続可能な社会の基盤になるという思いで活動しています。

藤田 佐東さんが現在、取り組んでいらっしゃる「まなびのじかん」と「BEAUDOUBLE」。二つの支援活動について教えていただけますか?

佐東 「まなびのじかん」は、児童養護施設や里親家庭など、親元を離れて暮らす子どもや若者たちを主な対象に、授業を通じて生きる知恵を学ぶための活動を行っています。

社会的養護の子どもたちの中には、実の親からしつけやマナー、社会のルールを十分に教わる機会がなかった子たちが大勢います。彼らは生きていくことで精一杯で、社会と交わるためのコミュニケーション、人との距離感を教わることなく育ったため、社会に出た後に、うまく適応できない子が少なくありません。

「まなびのじかん」では、哲学など多方面のテーマを通じて「生きる」とは何かを学び、自己表現力や主体的に生きる力を育むことを目指しています。 

藤田 引きこもりの方や、一般の人たちも参加が認められているとか。

佐東 子どもたちに、社会にはいろいろな人たちがいることを知ってほしい、また、その中で壁を作ることなく交流してほしいという思いで参加していただいています。

「まなびのじかん」に参加している若者たちは、自分の生育歴をきちんと人に話せる子ばかりです。自らの経験を語ることで、同じような境遇の子どもを少しでもなくし、社会を変えたいと言う強い志を持っています。

社会的養護への偏見をなくすためには、
私たち一人ひとりの意識改革が鍵です

藤田 社会的養護を受ける子どもたちの中に、優れた力を持つ子は多いと聞きます。

佐東 過去の人間関係における経験から、相手の気持ちや状況を鋭く読み取る力に優れています。彼らが社会で成功する姿を示すことが、社会的養護への偏見を減らし、理解を深めるうえで重要だと考えます。

ただ、そういった子どもたちは、「施設出身だから」「親がいないから」といった視線で見られがちです。本人が「自分は税金で生活しているから、ぜいたくしてはいけない」などと思い込むこともあります。

その背景には、大人からの影響があり、まず、大人たちが自身の意識や行動を見直す必要があると感じています。心の成長に不可欠な精神的豊かさを得るために、子どもたちが楽しく豊かな体験ができる機会は非常に重要です。現状では、そうした機会が十分ではありません。

私たちが活動している「BEAUDOUBLE」は、美容院のカットモデルを子どもたちに体験してもらうプロジェクトを行う一般社団法人です。外見を整えることで自己肯定感を高め、子どもたち(または施設職員、里親、施設を退所後の若者も含めて)に心の豊かさを提供することを目指しています。

藤田 最近、娘が「修学旅行の前に美容院へ行きたい」と言い出したんです。それどころか、エステやメイクにも興味を示していて。行先は海外なのですが、現地のホームステイ先のご家族と写真撮影もあると考えると、やはり少しでもきれいでいたいという気持ちは自然ですよね。そういった誰もが持つような思いは、たとえ家庭環境や育った状況が違っても、できる限り叶えてあげたいと感じます。

佐東 子どもが前向きな姿を見せてくれると、親としては本当に喜びを感じますよね。「BEAUDOUBLE」を立ち上げた背景には、社会的養護の一人の女の子との出会いがあったんです。彼女は周囲とのコミュニケーションに難しさを抱え、「普通の女の子と自分は違う」と自己否定していて、自信をなくしている状態でした。

ある日彼女が、自らカットした髪の写真を送ってくれたんです。「亜耶さんみたいに、ショートにしました!」って。確かに写真の彼女は微笑んでいたのですが、髪の毛はザンバラ状態でした…。

その写真を、知り合いの美容師さんに見せて相談したんです。そうしたら、「お店に来てくれたら、パーマやカラーで可愛く変身させられるよ」と言ってくれて! 彼女がオシャレをすることで、少しでも自信を得られるきっかけになるのではと。

そこから、施設で暮らす子どもや、その境遇を経験した子どもたちに協力をお願いして、彼らに“ビューモデル” として参加してもらうプロジェクトが動き出したんです。

藤田 美容師さんは技術だけでなく、会話のスキルも高い。子どもたちにとっても良い相談相手になるのではないでしょうか。 

佐東 毎回「初めまして」から会話が始まると、どうしても距離感を縮めるのが難しくなります。そのため、「BEAUDOUBLE」では、特定の美容師さんを指名できるシステムを取り入れています。毎回同じ美容師さんに担当していただければ、話も弾みますし、化粧品の使い方を教えてもらうなど、情報を共有することも安心してできます。 

社会の中に安全な居場所、安心できる人がいて、心を開くことのできる環境は、彼らの生活において本当に重要です。お互いの良好なエネルギーが行き交い、恋愛相談や将来の夢を語る子もいるようです。  美容師さん自身も「人をきれいにしてあげて、笑顔にしたい」という思いがあってこの業界に飛び込んでこられた方が多く、技術を磨くだけでなく、社会に貢献する初心に戻れたと言ってくださいます。

初めの頃は意思疎通が難しかった彼女の
成長した姿を見ると心が温かくなります

藤田 佐東さんは、俳優の佐藤浩市さんとご結婚されており、お二人で「週末里親」を務められたご経験もお持ちです。長い間行ってきた児童養護施設でのボランティア活動と比べて、「週末里親」として一人の子どもと深く向き合うにあたり、迷いや戸惑いはやはりありましたか?

佐東 私が「週末里親」になったきっかけは、ある児童養護施設に、心に引っかかる女の子がいたからです。

彼女は職員たちともほとんど会話をせず、部屋にこもりがちで、学校に行けていない状態。食事もあまり摂れていませんでしたし、体調を崩すことも多く、周囲から大変心配されていた子だったんです。

見守る中で、彼女は一旦、施設の外の環境に触れることが必要だと感じ、施設の職員と相談し、東京都が取り組む「フレンドホーム」事業を教えていただき、参加することにしました。週末や長期間の休みの間、一時的に家庭で子どもを受け入れる取り組みです。

ただ、うちの場合は夫が俳優をしているので、家では誰にも気兼ねなく休養を取ってほしいと考えていました。一定の期間であっても、夫にとっては見ず知らずの人間を迎え入れることに、正直迷いました。

ただ、そんな中で彼女の状態がさらに悪化するのではと心配になり、夫に相談してみると、意外にも「いいじゃない」と、前向きに背中を押してくれたんです。その後、家庭訪問やその他の手続きなども一緒に乗り越えて、無事に彼女を我が家に迎えることができました。

藤田 実際に、「フレンドホーム」として彼女を受け入れてから、彼女にはどんな変化が生まれましたか?

佐東 普段から人と深く関わることが少なかった彼女が、わが家に来て、少しずつ心を開いてくれるまでの姿をかたわらで感じ取れたことは、とても貴重な体験で忘れられません。最初は言葉を交わすのも困難で、声をかけても小さくうなずくのが精いっぱい、といったようすでしたが、私たち夫婦も無理をさせないように心がけながら、日々をともに過ごしました。

一緒に過ごす中で、彼女の食欲が徐々に戻り、少しずつ明るさも取り戻しました。特にお肉が好きで、美味しそうに食べる姿を見るのは幸せです。向き合ううちに彼女の微笑みも増え、たとえ短い会話であっても、当たり前のように交わせる日々に変わっていきました。休日には一緒に買い物へ出かけたり、何気ない冗談を言い合えるようにもなりました。そういった自然体の時間を過ごすことで、気づけば緩やかに信頼感が芽生えていったように思います。

「フレンドホーム」の取り組みは約7年間続きました。彼女が施設を巣立った後も電話やメールでやり取りしたり、お正月などにも顔を合わせています。お正月のお手伝いで自然と野菜を切ったり、片付けをする彼女の姿には、成長を感じます。

年齢や背景、ルーツ
みーんな「まぜこぜ」でいいじゃない

藤田 子どもたちが生き生きと輝く姿を目にするだけで、心が温かくなりますよね。彼らを輝かせ続けるためには、大人や社会がしっかりと見守り、育てていくことが重要だと感じます。

あいらいふでは今、老人ホームと児童養護施設の子どもたちとの交流を推進する取り組みを考えています。

先日、愛知県豊田市にある、多世代共生のモデル施設「スープタウン」を訪問してきました。施設名の由来は、「スープの冷めない程度の、ぬくもりと距離感」。同施設には29部屋の老人ホームが併設されていて、さらに就労支援事業所や、放課後等デイサービス(支援を要する就学児童向けの福祉サービス事業)も展開しています。施設の2階の食堂には駄菓子屋コーナーがあり、近所の小学生たちが学校帰りに立ち寄れるよう工夫されていて、子どもたちは自由に利用できるテーブルで宿題をする。時には施設に入居されているご年配の方々が、子どもたちに勉強を教えてあげる光景も見られるそうです。

佐東 「スープタウン」というネーミング、心温まるイメージで素敵ですね。

私から提案があるんですが、老人ホームと児童養護施設を一体型にし、各々が当たり前に交流できるカフェや居酒屋の共有スペースを設けるのはどうでしょう。ご入居者と外部の人間との間に積極的な交流が生まれ、毎日に新たな刺激が増えると思います。

二つご提案があるのですが、老人と子ども達がいつも当たり前に交流できる老人ホームと児童養護施設の一体型、そして老人ホームの入居者と外部の人々がドア一つで交流できる

老人ホームとカフェや居酒屋等の飲食と一体型。毎日に新たな刺激が増えると思うのですが。

藤田 まさに、私たちも日頃から目指している考え方ですね。

先日、あいらいふと東京・武蔵野市の間で、高齢者の健康増進を目的とした協定を結びました。小美濃安弘市長は「80歳まで活躍できる街づくり」を目指すとおっしゃっています。私たちは、働くシニア世代を応援するため、市内の吉祥寺で、高齢者のスタッフが活躍できる飲食店を設立したいと提案しました。市側からは、力強いサポートのメッセージをいただきました。

佐東 民間企業による積極的な取り組みは、地域にとっても大変心強いですね。

もう一つ、私がいま構想しているプロジェクトが、週末里親や「ファミリーホーム」の仕組みからヒントを得た、その名も「うちのじっか」です。企業とファミリーホームのコラボです。

そこでは、子どもたちを包み込む家族や親戚のポジションを、社長と社員が担います。そこには、さまざまな価値観や性格を持つ大人、「親戚」たちがいる。例えばあいらいふが「うちのじっか」だとして、子どもたちは「親戚」の一人として、社員の話を聞いたり、ご飯を食べたり、夏休みには別の「親戚」の家に遊びに行ったりします。

この取り組みを続けていけば、いずれ自分も「じっか」の一員として、「あいらいふ」という会社で働きたいと思う子どもたちが出てくると思います。実際の会社を見学する機会があれば、普段は冗談ばかり言っている「親戚」のおじさんやおばさんたちが、しっかり真面目に働く姿を見て驚くかもしれません(笑)。

このプロジェクトで絶対に外せないポイントは、「うちのじっか」という名前ですね。彼らの中には、安心して頼れる「実家」を持たない子が大勢います。施設を出て大学に進んだ子から、同級生との会話で「実家からの仕送り」とか、「実家から電話がかかってきて」といった話題が出るたびに、淋しい思いをしているという話も聞きました。

そんなときに、この取り組みがあれば、笑顔で「うちのじっかに、一緒に遊びに来ない?」と言っても、それは嘘じゃないんです。社会や企業が作る「じっか」があったら素敵じゃないですか?

藤田 先ほど取り上げた吉祥寺のお店が、彼らにとっての「じっか」のような存在になれたらいいですよね。仕事場や食事の場だけでなく、大人たちと交流し、新しい刺激を得られる空間。そして、そこから「あいらいふで働いてみたい」と思ってもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。

佐東 例えば高校生の頃に「じっか」でアルバイトをし、卒業後にはそのまま同じ会社に就職する・・・。そんな流れが普通のこととして受け入れられる社会になれたらいい。児童養護施設で育った経歴が、就職やアルバイトの面接でマイナスに見られることは、なくしていくべきです。

「これが自分の『じっか』です」と、誰もが誇らしく言えるコミュニティが生まれ、人々が自然につながれる環境ができれば、豊かで個々が持つカラーを生かした社会性が養われるのではないでしょうか。

藤田 子どもが社会の中で役に立つ体験を重ねることは、自らの価値を知り、社会に貢献する充実感を得る上で非常に重要です。私たちも「子どもたちとシニア世代が共有する活動」の意義を、ますます強く感じました。

佐東 すべての子どもたちがその能力と魅力を存分に発揮できる未来をつくるためには、社会全体で支え合う土台が不可欠です。その過程で、良い循環を育む一助となる、革新的な企業として、「あいらいふ」さんには、ぜひ私たちと一緒に取り組みを進めていただきたいと願っています。

「100人いれば100通りの見方が生まれ、
100回観れば100回の
新たな角度や違った景色が見えてきます」

藤田 さて、今回の対談のきっかけとなった佐東さんがプロデュースしている映画『花束』について。この映画への思い、また、観客として客観的にご覧になった映画の感想をお願いします。

佐東 ゼロから完全に作り上げたものなので、客観的に評価するのは非常に難しいですね。何十回と見返したこともあって、すでにさまざまなお客様の感想を耳にしている状況です。「これは重すぎる」と感じている方々もいれば、「全く知らなかった。新しい視点をもたらされた」と受け取ってくださる方もいます。

今回の作品はサヘル・ローズ監督がかなり実験的アプローチに挑戦しています。ドキュメンタリー形式で出演者たちが自分のストーリーを語り、それを脚本化し、またそれを自身で演じるという手法です。この独創的な試みが観客の皆にどのように届いているのか、とても興味深い反面、簡単には推測できません。

ただ、この作品は、新しい形の芸術表現として社会に提案できるものだとも確信しています。「100人いれば100通りの見方が生まれる」、まさにそんな作品なんです。そして、何回見ても、その観るときの精神的な状態やタイミングによって、新たな角度や違った景色が見えてくるのを実感しています。

私自身も何度も見直していますが、その時々で心に刺さるシーンや響くテーマが微妙に異なるのです。特に子どもたちを取り巻くエピソードや背負うストーリーも、観るたびに新しい印象を与えてくれています。もし観る機会があるならば、何度も繰り返しご覧いただくことで感じ取れるものが増えていくのではないかと願っています。

この作品はひとつのきっかけに過ぎないかもしれません。でも偏見や固定観念などの存在に一石を投じる力を秘めていると信じていますし、これが少しでも社会の変革の第一歩となれば、とても嬉しいですね。

【プロフィール】

佐東亜耶 (一般社団法人「泉鳳」「BEAUDOUBLE(ビューダブル)」代表理事)

フィリピンやインドでの支援活動を経て、 2014年から国内の児童養護施設と関わる。

「泉鳳」では(まなびのじかん)を中心に、人生を切り拓くためのスキルを身につける機会を設け、社会的自立を後押し。

「BEAUDOUBLE」では、施設の子どもたちや出身者、施設職員に美容サービスを無料で提供。また、夫婦で東京都の「フレンドホーム」制度に賛同し、里親活動にも取り組む。

サヘル・ローズ監督 の映画『花束』のプロデュースも行う。

「BEAUDOUBLE」

児童養護施設の子どもや出身者、施設職員を対象に、美容スタッフがカットやカラーなどの施術を無料で提供するプロジェクト。

対象者はプロの美容技術を体験しながら自己発見の機会を得られる。この取り組みは、「美容の力」を通じて相互支援を叶え、未来への希望を育む場となることを目標とし、単なる施術の場ではなく、新しいつながりと可能性を生み出す。

「まなびのじかん」

児童養護施設の子どもや若者に、人生を切り拓くための実践的な知識やスキルを養ってもらうことで、彼らの自立を支える基盤を築くことを目的としている。

哲学や健康、マナーなどの基礎から、専門的な特別講義まで幅広い内容を網羅。家や学校で学ぶ機会が限られた若者に寄り添い、参加者が自己を理解して自立へ一歩を踏み出せる手助けも行っている。

取材・文:あいらいふ編集部

豊かなシニアライフのための情報誌『あいらいふ』編集部
【誌名】『あいらいふ』vol.175(2025年1月30日発行号)
【概要】初めて老人ホームを探すご家族さまの施設選びのポイントをさまざまな切り口でわかりやすく解説。著名人に介護経験を語っていただくインタビュー記事のほか、人生やシニアライフを豊かにするためのさまざまな情報や話題を取り上げて掲載。
【発行部数】4万部
【配布場所】市区役所の高齢者介護担当窓口・社会福祉協議会・地域包括支援センター・居宅介護支援事業所・訪問看護ステーション・病院・薬局など1万か所

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