あいらいふレポート

【知っトク「注目のトピック」vol.18】『スマート脳ドック』と『エムビジョンヘルス』で脳疾患のサインを早期発見・治療へ

30分という短さで脳ドックを手軽に受診でき、すでに16万人以上が利用していると話題の「スマート脳ドック」。その撮影画像をもとに、脳の萎縮度などを検査するオプションサービス「エムビジョンヘルス」が始まりました。脳の健康状態を知る重要性と、サービスの特徴に迫ります。

脳血管疾患は日本人の死因4位「スマート脳ドック」で早期発見

脳血管疾患は、日本人の死因4位、要介護になる要因2位

健康診断や人間ドックで、首から下の検査は受けても、頭部の検査を後回しにしている方、多いのではないでしょうか?

脳ドックが大切な理由を、株式会社ユカリアの川田隆二さんは次のように話します。

「脳血管疾患は、日本人の死因4位、要介護になる要因2位と報告されています。発症した際の平均入院日数は77.4日と長期化し、高額な治療費、入院費が悩みの種に。しかも1年6か月が経過した後も、半数以上の人が復職できないのが現状です。

脳の病気は前兆なく発症するケースがあり、異変を発症前に検知するには、健康なうちから脳ドックを受けておくことが大切。それにより仕事の長期離脱や、要介護状態になるリスクを減らせます。また、定期的に検査をしておくと、異常が見つかった際の治療や原因の特定に役立ちます」

重要なはずの脳ドックを億劫に感じる背景には、手続きが面倒、検査に時間がかかる、費用が高いといった理由が挙げられます。その悩みをすべてクリアしたのが「スマート脳ドック」です。

おもな特徴は三つ。「一つ目は、サイトで受診予約が簡単にできて、受付からお帰りまで30分というスピード感。二つ目は、全国一律で2万2500円(税別)という費用の手軽さ。一般的な脳ドックにかかる全国平均価格の約半額で済み、定期的に受診しやすい価格を実現しました。三つ目は、放射線科と脳神経外科の専門医が、ダブルチェックする信頼性の高さです」

また、一般的な脳ドックでは血管の撮影がオプションになる場合がありますが、「スマート脳ドック」は頭と首の血管を詳細に撮影。結果は検査から一週間以内に、スマートフォンやPCで確認できます。時間、費用、情報共有、すべてがスマートなのが特徴です。

「エムビジョンヘルス」が脳の状態の現在地を可視化し健康を管理

2025年5月からは、「スマート脳ドック」を受診した方向けに、撮影画像をAIが解析して、認知症や脳梗塞の原因となる脳の萎縮や、脳血管の詰まりなどで生じる、白質病変の進行度がわかる「エムビジョンヘルス」というオプションサービスの利用がスタートしました。
「脳の萎縮は30代から徐々に進行し、委縮が顕著だと10年後に約7割が、認知症の前段階の軽度認知障害(MCI)へ移行することがわかっています」と川田さん。

「エムビジョンヘルス」は脳の健康度を数値で可視化し、脳の現在地を理解することで健康意識の向上を図れます。定期的に受診すれば、経年変化をモニタリングできるので、異変があれば運動・食事・睡眠などの生活習慣を見直して、早期に改善を図ることが可能に。

「脳委縮や白質病変を元に戻すことはできませんが、これ以上進行させないことが大事。エムビジョンヘルスは20歳から受診でき、特に高血圧症や糖尿病など生活習慣病のある方、飲酒・喫煙習慣がある方、中性脂肪やコレステロール値が気になる方などは、早めの受診をおすすめします。

『検査結果レポート』の脳を健康に保つアドバイスを参考に、食事や運動習慣を改善して現状維持に努め、必要があれば医師に相談して、脳疾患や認知症の予防につなげましょう」

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