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自宅介護の処方せん ~専門家集団に聞いて歩けば~

― 医療ソーシャルワーク室だより ― Vol.3

適時適切な病棟の選定

多種ある病棟から適時適切に病棟を「選定」することの大切さ
インタビュイー写真

早稲田大学 大学院 人間科学研究科  博士後期課程 ・ 医療ソーシャルワーカー

影山康博

早稲田大学人間科学部卒業。アメリカ合衆国にて大学院正規留学。早稲田大学に在籍する一方、救急医療機関の医療ソーシャルワーカーとして勤務。主たる研究テーマは、急性期医療機関におけるMSWと退院支援看護師の協働促進。日本医療マネジメント学会、日本看護福祉学会、日本保健福祉学会に所属。社会福祉士国家資格を保有。日総研出版発行の隔月刊誌、『地域連携 入退院と在宅支援』でも連載原稿を執筆中、監修も行う。

 現在、医療機関には、いろいろな名称の病棟があります。病棟によって、どのようなことができるか、どのような対応体制か、どのような人が入院対象となるか、どのくらい入院できるかなど、いろいろなことが異なっています。医療ソーシャルワーカー(以下、MSW)の転院支援を受けたことがある患者様やご家族は、こうしたことをご存じかもしれません。昨今、病棟の機能分化は、著しく進んでいます。
 2016年における「基本診療料の施設基準等」で見ると、下に示す病棟(※)があります。医療機関では、こうした名称が各病棟に付けられています。ちなみに、「一般病棟」は「急性期病棟」と呼ばれることも多いです。また、同種の病棟を意味する場合でも、医療機関によって違う名称であったりします(「急性期病棟」を、「急性期治療病棟」「一般急性期病棟」と呼ぶなど)。
 自宅介護を行っている方や、これから自宅介護を行う方も、どんな病棟があり、それぞれの病棟がどのようなものかを、大まかにでも知っておくといろいろな場面で役立ちます。次回以降の連載では、病棟の種類別に、それぞれどのような病棟なのかを端的にお伝えします。

 

 

医療機関によって受入れ条件は異なります

 

 先述のように、病棟にはいろいろな種類があり、同種の病棟であっても、医療機関によって、特性・受入れ基準・受入れ条件などは異なります。これらの点から言うと、例えば、転院先の選定など、患者様やご家族自身で行うのは困難で、リスクが高いこともあります。こうしたときは、MSWに相談してください。MSWは、多角的、複合的視点で、お力にならせていただきます。
 どのような目的や状況であっても、適時適切な病棟の選定は、患者様はもちろん、ご家族にとっても、本当に大切なことなのです。

 

2016年「基本診療料の施設基準等」に見る病棟の種類(※)

● 一般病棟  ● 療養病棟
● 結核病棟  ● 精神病棟
● 回復期リハビリテーション病棟
● 地域包括ケア病棟
● 特殊疾患病棟
● 緩和ケア病棟
● 精神科急性期治療病棟
● 精神療養病棟
● 認知症治療病棟
● 特定一般病棟
● 地域移行機能強化病棟

 

※月刊あいらいふ2017年12月号を再掲載したものです。

 

 

2017.12 あいらいふ 掲載

撮影: 近藤豊

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