タイトル画像

私の「介護・医療記事」の読み方 Vol. 37

〈特別編〉介護情報を伝える上で、どんな点に注意を払っているのか?

老年期は、人生の中で最も自由な時間。「私らしい生き方」を曽野綾子先生から学びましょう

インタビュイー写真
「老いのネガティブな面も受け入れながら成熟する』という曽野先生の一貫したメッセージは、高齢期を生きるすべての方を前向きにしてくれますね」
profile

株式会社興陽館

編集部長

本田道生

興陽館編集部長。曽野綾子先生の生き方シリーズのほか、『あした死んでもいい暮らし方』(ごんおばちゃま著)、『孤独をたのしむ本』(田村セツコ著)、など高齢の人の元気の素になるような本を編集。

2018年10月の刊行以前から、書店への事前広告で初版分が完売したという曽野綾子先生の書籍、『六十歳からの人生―老いゆくとき、わたしのいかし方』。曽野先生は、この書籍にどんなメッセージを込めたのでしょう。制作を担当した興陽館の本田さんに、お話を聞きました。

曽野先生の文章の「ゴールデンベスト盤」のような書籍

 

 作家の曽野綾子先生は、60歳を過ぎてから身辺にさまざまな変化があったと折に触れて述べられています。

 現在、85歳の先生が、60歳からの25年間をどのように過ごされてきたのかを振り返る形で本にまとめたら、これから60歳以降の人生を生きる読者にとっても読みごたえのあるものになるのでは。そう先生にご提案して生まれたのが『六十歳からの人生―老いゆくとき、わたしのいかし方』です。

 2018年10月の刊行前に書店からの事前注文で初版分の在庫がなくなるほど反響があり、刊行後1か月足らずで2度増刷するなど好調な売行きとなっています。書籍未発表分を含め、これまで先生が書かれた文章から、今回の本のテーマに沿って選りすぐった文章を収録しています。先生の考えをなるべく、すべて網羅できるよう、でき得る限り多くの出典先からピックアップするようにしたので、音楽CDで言うベストアルバムのような充実した内容になっていると思います。

 

「老年期は、私だけの時間を生きることが許されているから」

 

 60歳からの時間の過ごし方に始まり、人づきあいや暮らし、そして、病気や終末期の人生についてというように、読みながら自然に深いところに入っていける構成にしました。

 家族や仕事などのしがらみから解き放たれる老年期は、人生の中で一番、自由な時間。その中で、「私だけの日々を生きることが許される」というお話や誰もが老いとともに身体的にも社会的にも弱っていく運命で、「負け戦を生きる」ことが決まっているのだから、むしろ気楽というお話などはとても印象的です。

 老いのネガティブな面も受け入れながら成熟していく、という一貫した先生のメッセージは、高齢の方にとっても心強く、気持ちを楽に、前向きにしてくれると思います。

2019.05 あいらいふ 掲載

撮影: 坪田彩

  • 他の記事を読む
あいらいふ入居相談室は
経験豊富な専門相談員による
老人ホーム探しの無料サポートサービスです。
お電話でのご相談 お電話でのご相談