精神病を抱える80代の男性は、「家族にお金を盗まれた」「隣人が嫌がらせをする」などの妄想が進み精神科に入院中でした。ご家族は自宅介護の限界を感じて、退院後は老人ホームでの生活を検討。受け入れ拒否を心配されていましたが、精神病のケア実績のある老人ホームが見つかりひと安心。不安になると大声を出すため、老人ホーム側には隣室に迷惑がかからないように居室の配置を考えてもらい、穏やかな生活を手に入れることができました。
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「精神疾患」の入居相談事例。認知症、統合失調症、うつ病、高次脳機能障害などの精神疾患(障害)をお持ちでも精神科の往診・訪問診療が受けられる老人ホームもあります。入居に至るプロセスや注意すべきポイントなど具体的な事例でご紹介します。
■ 今日も入り口の前で婚約者を待ち続ける統合失調症の男性。長い入院生活は終わるけれど、次はどこで待つのだろう
統合失調症で、長く精神病院に入院している身寄りのない男性。今日も病院の前で、いまだ来ぬ婚約者を待ち続けています。退院を促され、行き先を探しますが、統合失調症への漠然とした不安は受け入れを難しくします。そのような中、統合失調症のグループホーム運営の経歴を持つ施設長が「安心してください」と迎え入れてくれました。
■ ショートステイの利用期限が迫っている。ショートステイ後の受け入れ先は?
相談者は対象者の娘。対象者は80代女性で夫、娘と同居。熱中症による救急搬送をきっかけに要介護状態に。夫にも持病があり、娘1人で両親2人の介護をすることが困難になったため老人ホームを探していました。
80代のお父様は、息子様夫妻と同居中です。家庭の都合で費用の捻出が難しい中で、お父様は持病の精神疾患が悪化。自宅介護は限界に達したということで、地域包括支援センター経由でご相談が入りました。年金だけで入居できる老人ホームを探したいとのご相談です。