糖尿病を患いインスリンの治療が必要です。このコロナ禍でも入居できる老人ホームはありますか?

看護スタッフのいる老人ホームを希望

 相談者の概況

70代前半の奥様は、糖尿病の合併症で足指のえそを起こして入院し要介護4に。インスリン注射を1日3回行うため、24時間看護スタッフ常勤を必須条件に該当する老人ホームを提案。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大のタイミングと重なって希望した老人ホームへの入居が直前でキャンセルとなってしまいました。そこで、あいらいふ入居相談室の情報網を駆使して再選定。無事ご入居となりました。

【困っていること】

・糖尿病でインスリンの自己注射を1日3回行っている奥様の病状が悪化。

・足指のえそで歩行が困難。常に歩行介助が必要でご主人様の介護負担が大きい。

・老人ホームを検討するが、まだ若いので月額利用料を抑えたい。

 エピソード詳細

70代前半の女性は、20年程前から糖尿病の治療を続け、インスリンの自己注射を1日3回行うのが日課でした。最近になって症状が悪化し、足指のえそ(細胞が腐敗した状態)を起こして入院。退院の目途はつきましたが要介護4で自立歩行が困難となり、インスリンの自己注射も自分ではできなくなりました。自宅に戻っても同居するご主人様が世話をするのは難しく、老人ホームへの入居を考えたいと相談を受けました。

医療ソーシャルワーカー様を介して連絡をいただいたのは、ちょうど新型コロナウイルスの感染拡大が始まった頃。ご主人様は「老人ホームはこのタイミングで妻を受け入れてくれるだろうか」と不安なご様子。入居条件を伺うと、インスリン注射の関係で24時間看護スタッフ常勤が必須、加えて自宅から近く、奥様はまだ70代前半のため老人ホームでの生活が長くなることを考えて、月額利用料を抑えたいと希望されました。

条件に該当する老人ホームをピックアップして見学の手配を進めていたところ、いくつかの老人ホームは新型コロナウイルスの影響ですでに入居者の受け入れをストップしていました。リサーチの結果、来館者の人数や滞在時間に制限があるものの見学が可能な3施設にご主人様と足を運ぶことに。一般的に24時間看護スタッフ常勤だと月額利用料が高額になります。若干予算オーバーではありましたが、看護スタッフの対応がよく周辺環境にも恵まれた老人ホームへの入居手続きを進めることになりました。

老人ホームの新型コロナウイルス感染症対応についてはこちらをご覧ください。
「コロナ禍の今、老人ホームへの見学や入居はあきらめないとダメ?」

ところが入居の契約手続きを始めたタイミングで、老人ホーム側から連絡があり、受け入れをストップしたいと申し入れがありました。理由は、奥様が入院している病院で、新型コロナウイルスに感染された方が出たということで、念のための対応だといいます。

ご主人様に事情を伝えると非常に残念がっていました。老人ホーム探しはふり出しに戻りましたが、嬉しい知らせもありました。奥様の主治医の判断でインスリン注射を止めて飲み薬に切り替えられることになりました。そうなると24時間看護スタッフ常勤の縛りが取れ、月額利用料を抑えられる可能性があります。そこで、日中のみ看護スタッフ常勤でコロナ禍でも入居可能な老人ホームをご提案したところ、気に入っていただき入居が決定。ご主人様は安堵の表情を浮かべていました。

新型コロナウイルスの影響は長期に及ぶことが予想され、老人ホーム側も感染防止と新規受け入れの両立に試行錯誤しています。あいらいふ入居相談室では、今回のように直前での入居キャンセルという事態も想定し、情報網を駆使して希望に叶う終の棲家をご提案していく次第です。

 選定ホーム

ホーム(1)
24時間看護スタッフ常勤の介護付有料老人ホーム。1.5:1の手厚い人員体制が特徴で機能訓練指導員による個別リハビリがある。月額利用料は高め。

ホーム(2)
24時間看護スタッフ常勤の介護付有料老人ホーム。大手企業の運営による安心感に加え、レクリエーションやイベントにも注力。月額利用料は少し高め。

ホーム(3)
クリニック併設の介護付有料老人ホーム。介護内容は一般的で近隣の施設に比べて安価。自宅に近くご家族が訪問しやすい。

ホーム(4)※入居ホーム
日中帯看護スタッフ常勤の介護付有料老人ホーム。大手企業の運営による安心感があり、ケアの総合力が高い。レクリエーションやイベントも豊富。ご家族の自宅に近いが若干予算オーバー。

 今回のポイント

・新型コロナウイルス感染症の混乱でも、入居制限していない老人ホームはある。
・看護スタッフが24時間常勤の老人ホームは、一般的に月額利用料が高めになる。
・糖尿病の薬をインスリンから服薬に変更できると、老人ホームの選択肢が広がる。