新型コロナウイルスで世間が大混乱。老人ホームに入居できないかもしれない!?

入居制限がある?

 相談者の概況

80代のお父様が脳動脈瘤の破裂によるくも膜下出血で救急搬送されます。順調に回復していましたが、娘様は介護の限界を感じて老人ホームへの入居を検討しました。しかし、新型コロナウイルス感染症対策として、老人ホームでは入居制限や見学の制限があります。そんな時期に探せるのか心配でしたが、無事希望の老人ホームを見つけることができました。

【困っていること】

・80代のお父様が脳動脈瘤の破裂によるくも膜下出血で救急搬送。

・娘様に対して介護拒否や暴言・暴力があるので老人ホームへの入居を検討。

・新型コロナウイルス感染症対策のため、スムーズに見学ができない

 エピソード詳細

娘様と二人暮らしの80代のお父様は、3年ほど前に認知症になりました。それに伴いADL(日常生活動作)が徐々に低下して要介護2となり、娘様が献身的に介護をされていました。ある日、お父様が脳動脈瘤の破裂によるくも膜下出血で救急搬送。右半身にマヒが残りました。

病院では、新型コロナウイルスの感染症対策として、家族でもお見舞いができない状況になっていて、娘様はお父様に会えない日が続きました。そんな中、お父様はリハビリに取り組み徐々に身体機能が回復。介護老人保健施設(老健)に移ることになります。

お父様は老健でも地道にリハビリに取り組み、順調に回復。しかし、退所の日が近づいたある日、娘様が突然「もう自宅での介護は無理なので、老人ホームに入ってもらいたい」と言い出します。

実は以前から、お父様の介護拒否や暴言・暴力があり、かなり介護疲れを感じていたといいます。「実の父親なんだから介護するのはあたり前」、「どんなに介護が辛くても、親を施設に入れるなんて、子としての責任放棄だ」と、献身的に介護に努めてきた娘様でしたが、新型コロナウイルス感染症対策でお父様と会えない日が続いたことで、ご自分の置かれている状況を客観的に見ることができたそうです。

娘様は肉体的にも精神的にも疲労困憊の状態で、お父様には老人ホームへ入居してもらうのが妥当ではないかと判断されたようでした。

ケアマネジャー様を介して娘様からご連絡をいただき、すぐに選定を開始。娘様のご要望は、認知症ケアとリハビリの継続。定期的な訪問のことを考えて、電車で30分圏内のエリアで4軒の老人ホームを見学することになりました。

しかし、世間は新型コロナウイルスの対応で混乱の真っただ中。入居を一時的にストップしている老人ホームもあります。今回選定した老人ホームは特に入居制限はありませんでしたが、見学に制限がありました。

一例をあげると、下記事項などになります。

  • ・うがい、手洗いの徹底
    普段から老人ホームでは、来館の際にうがいと手洗いを行っていますが、それを徹底。
  • ・検温の実施
    平熱より高かったり、設定温度以上だったりすると施設に入ることができません。
  • ・体調の申告
    咳や倦怠感など体調不良があっても見学ができません。
  • ・来館する人数の制限
    感染リスク低減のため、来館者を1名ないし2名などと限定。
  • ・対応する部屋を限定
    入居者およびスタッフへの接触をなくすため、来館者の対応を応接室に限定。
  • ・館内の見学はなし、もしくは見学ルートを限定
  • ・滞在時間の制限
  • ・渡航歴の確認

見学当日は、写真で館内の設備について説明をしていただいたり、映像で見たレクリエーションをしているご入居者の様子から、老人ホームでの生活を楽しんでいることが伺えたり、応接室のみでの対応や限定された見学ルートでの見学でしたが、とくに問題なく老人ホームについて知ることができました。

娘様はその中でも、認知症ケアとリハビリに力を入れていて、病院への送迎サービスを行っている老人ホームに入居を決めました。そのことをお父様に告げると、あっさりと承認。かなりの抵抗があると予想していただけに、肩透かし。もしかしたらお父様も、娘様と会えない時間で思うところがあったのかもしれません。

後日、娘様からこのようなお言葉をいただきました。「老人ホームの内部をじっくり見学することはできませんでしたが、あまり影響はなかったと思います。写真や映像で普段の様子がわかりましたし、見学ができない分施設長さんとじっくりと話すことができました。認知症に対する考え方も聞くことができて、安心できる老人ホームだと確信できました」と。

5月25日に全国で緊急事態宣言が解除されましたが、新型コロナウイルスの問題はまだ収束していません。今後も入居や見学の制限があると考えられます。そんな中、あいらいふ入居相談室で入居相談ができる老人ホームは2000軒以上あります。自宅介護に困ったらご連絡をいただければと思います。(2020年5月末現在の情報)