家族が感じる在宅介護の限界サイン5つ

前回のコラムでは、独居の親が自宅での生活は難しいと感じる、
という記事を掲載しました。
今回は、親を介護している家族側の限界サイン5つを解説します。1つでもあてはまれば施設入居を検討するタイミングです。
- 深刻な睡眠不足を感じていてもそれを言い出せない
24時間介護で夜間も見守りやトイレ介助が必要な状況が続き、深刻な睡眠不足を感じても、責任感からそれを周囲に訴えることができない。
- ショートステイを使っても休息が不十分と感じる
介護が長期間におよぶにつれ、1か月に数日程度のショートステイでは、疲労が解消されない。しかも、周囲の理解を得にくい。
- 本人からなじられたりたたかれる
実の親を介護している場合、認知症の本人から暴言や暴力を受けたことをきっかけに、家族側も手を上げてしまう危険性がある
- 介護保険の支給限度額を超えるサービスが必要
要介護5で、これ以上介護サービスを組むと、介護保険の支給限度額を超えてしまう。
- 介護離職を考えるようになったり介護うつで心神耗弱になる
介護を理由とする離職を考えたりうつの症状が出たら、いわゆる「共倒れ」の状況にあるといえる。孤立している状況は、事故や事件の危険性がある。
プロに任せる『施設介護』という介護の形
「親の面倒は子供がみるべき。長男の嫁が面倒をみるべき」そういった時代は終わりました。介護は老人ホームなどのプロに任せて、ご家族はその費用を支払うというのも介護の形です。介護が必要になったときの選択に、老人ホームへの入居がよい決断になることもあります。