【インタビュー】
医療法人社団 青泉会 下北沢病院 病院長 菊池 守氏

 

 糖尿病や人工透析の患者が、退院先として老人ホームを選ぶ場合、特に足の傷がある方はクリニックへの通院が大変なので、クリニックとホームの間の送迎があるかどうかも重要なポイントです。

 昔は傷が治るまで入院しているものでしたが、今は治る前に退院して「傷と共存する」時代です。傷は深いものでなければ、日常のお風呂で石鹸(せっけん)を使って洗いながらつきあい、治していくことができるものです。

 

そのホームは、傷とのつきあい方を教えてくれますか?

 

 その「傷とのつきあい」を受け入れ、傷を洗ったり、清潔なガーゼを当てるなどの処置をサポートしてくれるホームを選ぶことが望ましいと思います。私たち(医師)も、処置についてアドバイスを行うなど、ホームと連携を取りながら患者を支えていければと思います。

※月刊介護情報誌『あいらいふ』2018年4月号

 

◆あいらいふ入居相談員の目


加速する「早期退院」

 2025年に団塊世代が75歳を迎えるにあたり、国は急ピッチで「地域包括ケアシステム」の構築をすすめています。統計上、75歳になると要介護になる割合いが跳ね上がるためで、今のままでは介護保険も、医療保険も破綻(はたん)してしまいます。

 決して他人事ではなく、すべての世代を巻き込んだ未曾有(みぞう)の国難と言えます。

 あと7年。これを乗り越えるためには、「病院で看取る」という考え方から「在宅」へのシフト、病院は、重症・中等度の患者が入院するところで、「療養は在宅」という考え方にシフトしていかなければなりません。

 2018年4月の医療・介護保険のダブル改定でも「入退院時連携加算」がより手厚くなっています。これは、その流れに沿うものです。介護施設は、その「シフト」を中間的に受け止める存在です。こうした考えのもとで、地域に根ざしている老人ホームを選びたいものです。

 

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