片手だけでも上手に使いたい
相談者の概況
ご対象者様は80代の男性。脳梗塞で入院。片麻痺になりほぼ全介助の状態。リハビリ病院に移りましたが退院日を控え、リハビリが継続できるホームに入って片手だけでもうまく動かせるようになることをお望みです。
【困っていること】
・脳梗塞で入院。片麻痺の後遺症がひどく、リハビリ病院に転院。
・在宅復帰が難しいので退院後はリハビリができるホームに入りたい。
・片手だけでもうまく使えるようになって自分らしい生活を送ることを希望。
エピソード詳細
ご対象者様は80代の男性。ご夫婦でお暮らしでしたが、ご主人様が脳梗塞で入院。片麻痺が残ってしまったため、リハビリ病院に移って個別リハビリを実施。しかし、左手が少し動く程度で、ほぼ全介助の状態に。退院日が迫り、在宅復帰が難しいことから、病院の医療ソーシャルワーカーを通して相談のご連絡がありました。キーパーソンは奥様です。
奥様によると、ご主人様はお体が不自由であっても、認知症もなく、意思の疎通が図れ、知的好奇心も旺盛のご様子。退院後はリハビリのできる老人ホームに入り、左手だけでもうまく使えるようになりたいというのです。奥様も毎日、ご主人様を訪問したいとお考えになっているので、ご自宅から通いやすくて、リハビリに特化したホームを3軒ご提案しました。
結果的に選ばれたのは、常勤のPT、ST、OTがいて個別リハビリが充実したホーム。24時間看護師が常勤です。入居後、ご主人様は意欲的にリハビリに取り組まれ、補助器具をつけて片手で食事が取れるまでに回復。さらに、念願のタブレット端末の操作もできるようになったのです。リハビリを優先したことで、ご主人様の願いを叶えることができました。
選定ホーム
ホーム(1)※入居ホーム
介護付有料老人ホーム。常勤のPT(理学療法士)、ST(言語聴覚士)、OT(作業療法士)がおりリハビリに特化。24時間看護師常駐。家に比較的近い。
ホーム(2)
介護付有料老人ホーム。常勤のOTによる個別リハビリの他、認知症のケアと予防にも力を入れている。日中看護師常駐。
ホーム(3)
介護付有料老人ホーム。家から一番近い。
入居したホーム
リハビリに特化しており24時間看護師常勤。自宅にも比較的近い。
今回のポイント
・複数の希望条件がある場合、優先順位をつけて検討するようにしたい。
・リハビリが可能なホームでもそれぞれ特徴を把握して選ぶことが大切。
・相談員はその人のニーズと希望を踏まえてベストな提案ができる。