老人ホームの生活はリハビリだけではない。
相談者の概況
てんかんで入院中の90代のお父様が、退院後に在宅復帰が困難となり、老人ホームを探しはじめました。長男様はリハビリを重視されておりましたが、ご本人にとって、これからの生活で何を重視すべきかを一緒に考えさせて頂きました。
【困っていること】
・独居生活を送っていた父がてんかんの発作で入院。
・約1か月の入院でADL(日常生活動作)が著しく低下し、車イス生活に。
・リハビリのできるホームを探しているが、受け入れ可能なホームはある?
エピソード詳細
お独りで生活をされていた90代のお父様は、てんかんの発作で入院。退院を控え、病院のソーシャルワーカー様から、あいらいふ入居相談室に「リハビリの充実した老人ホームを探してほしい」とご連絡がありました。
主介護者は、長男様。お父様はてんかんの他に、認知症も患っており、現在は車イスでの生活です。ご家族様は、「リハビリがしっかりできて、お父様が以前のような元気な姿に戻る」ことをお望みでした。
しかし、お父様の年齢やお身体の状況を考えると、マシンを使ったトレーニングは最適ではありません。それよりは「おいしく食事ができて、毎日の生活に楽しみが見出せる生活リハビリ」を重視した方が効果的であることをお伝えし、3軒のホームを選定しました。
1軒目は入居者の身体状況に合ったリハビリメニューが充実したホーム。残り2軒は24時間看護スタッフ常勤ですが、そのうち1軒は住宅型有料老人ホーム。住宅型なら、入居者のニーズをくみ取ってケアプランに反映させ、外部のサービスも利用できます。住宅型は、選択肢が多い分だけ融通も利くため、ご家族はこちらのホームを選ばれました。
今ではお父様もデイサービスに通われ、お元気に過ごされています。
選定ホーム
ホーム(1)
リハビリメニューが豊富。一人ひとりに合った、無理のない個別リハビリで定評がある。認知症の受け入れも積極的に行っている。
ホーム(2)
認知症のケアに力を入れている。24時間看護スタッフが常勤で、医療対応も万全。ゆったりとしたつくりで、生活リハビリに好環境。
ホーム(3)※入居ホーム
入居者のニーズに合わせて外部のサービス利用もできる住宅型有料老人ホーム。24時間看護スタッフが常勤。食事がおいしいと評判。
入居したホーム
24時間看護スタッフ常勤の住宅型有料老人ホーム。看取りまで対応可能。
今回のポイント
・てんかんの場合、入居が困難なホームもあるので専門家に相談を。
・リハビリは、入居者の年齢や身体状況に合わせて考えることが大切。
・住宅型有料老人ホームは自分に合ったサービスを選択でき、自由度が高い。