一概にリハビリといっても、その内容は様々

 相談者の概況

脳梗塞で右半身マヒになった80代女性は、老健でリハビリに励んでいました。退所期限が迫りますが、現時点では自宅復帰が困難な状態です。そこで同居する娘様から老人ホームへの入居相談をいただきました。しかし、「自宅から車で10分圏内」という条件では、リハビリに力を入れている老人ホームが見つからず、選定が難航しています。

【困っていること】

・80代のお母様は、脳梗塞になり右半身にマヒが残った。
・老健を退所しないといけないが、自宅には戻れそうもない。
・ご家族はもっとリハビリをして回復してほしいと願っている。

 エピソード詳細

ご対象者様は80代の女性です。自宅にいるとき急に言葉が出てこなくなり、同居する娘様に付き添われて救急搬送された病院で脳梗塞と診断。薬物療法である程度回復しましたがマヒが残り、介護老人保健施設(老健)で懸命にリハビリを行っていました。利き手の右半身にマヒがあるため、食事やお風呂は介助が必要でオムツも手放せず、今後も生活に不便をきたすことが予想されます。

一般的に老健の入所期間の目安は3か月で、ご対象者様はそろそろ退所期限が迫っていました。今の状態で自宅復帰は難しいと考えた娘様からあいらいふ入居相談室に電話があり、退所後の受け入れ先として老人ホームを探してほしいと依頼されました。

早速、娘様と面談をしてご要望をお聞きしたところ、ご対象者様と娘様はリハビリの継続を望んでおり、「リハビリ専門のスタッフがいる」ことを第一条件とされました。また、娘様にはもう一つ条件があり、通いやすさを考えて「自宅から車で10分圏内の老人ホームを探してください」とのことでした。

老健並みのリハビリを希望されているのならば、理学療法士作業療法士による個別リハビリが受けられるとベストです。しかし、ご希望のエリアでは個別リハビリができる老人ホームの該当がありませんでした。

その旨を娘様にお伝えしたところ、「アパートなどの賃貸物件は条件を入力すると複数の物件がリストアップされるのに、なぜ老人ホームは見つからないのか。インターネットで見たけれど、うちの近所の老人ホームはリハビリができると書いてある。本当に探しているのか」と苛立ちを隠せないご様子です。

けがや病気で損なわれた身体機能を、リハビリによって回復可能な状態にまでするのが理学療法です。理学療法後、残存する能力を使ってやりたいことを実現するのが作業療法です。例えば作業療法では、脳梗塞の後遺症で脚を完全には動かせないけれど旅行に行きたいという場合、その希望に沿って補助具や訓練内容を選定し、希望を実現できるように支援します。

娘様がインターネットで見つけた老人ホームのリハビリは、理学療法や作業療法ではなく、生活リハビリのことでした。生活リハビリとは、立つ、歩く、座る、着替え、歯磨き、食事など、日常生活の中で行われる動作を適切に支援することにより、身体機能や生活能力の維持・向上につなげるものです。

このように一概にリハビリといっても、その内容は様々です。ウェブサイトやパンフレットでは詳しく説明されていない場合もあるため、初めて老人ホームを探す方には、判断が難しいかもしれません。

リハビリの違いを娘様に説明し、エリアを広げて再選定をすることになりました。車で30分圏内までエリアを広げたことで、理学療法士作業療法士が常勤し、個別リハビリを受けることができる老人ホームをご提案することができました。

この老人ホームはオープンしたばかりで入居者が少なく、満室の老人ホームよりリハビリのスケジュールが取りやすいという点も娘様の心を掴んだようで、無事に老健の退所期限前に契約に至ることができました。

ご対象者様はすでに入居されており、毎日リハビリを行っています。結果、介護用スプーンを使って食事ができ、歩行機能も以前より改善傾向にあると聞いています。

 選定ホーム

ホーム(1) ※入居ホーム 
都心から離れた郊外にある介護付有料老人ホーム理学療法士作業療法士が常勤し、個別リハビリを受けることができる。生活リハビリにも注力。

 今回のポイント

・理学療法は、損なわれた身体機能をリハビリによって回復可能な状態にする。
・理学療法後、残存する能力を使ってやりたいことを実現するのが作業療法。

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