機能訓練指導員の専門的なリハビリを受けたい

 相談者の概況

80代のお父様が大腿骨頚部骨折で入院。介護老人保健施設のリハビリでかなり回復し退所が決まりましたが、まだ一人で歩くのは難しい状態で見守りが必要です。そこで老人ホームで積極的にリハビリをして自宅に戻ることを希望。理学療法士の個別、集団リハビリが可能な老人ホームへの入居を決めました。

【困っていること】

・大腿骨頚部骨折で入院し老健でリハビリ中。もっとリハビリがしたい。
・退所の日が迫るが、足元がおぼつかないので自宅には戻れそうにない。
・亭主関白で暴言もあるので、家族は老人ホームに入って欲しいと願う。

 エピソード詳細

大腿骨頚部骨折で入院した80代のお父様は、現在、介護老人保健施設(老健)に入所中です。お父様は一人で歩けるようになりたいと、リハビリに積極的に取り組んでいます。

老健は、病気やけがなどの治療後に、自宅に戻ることが難しい方を受け入れる公的な施設で、病院と自宅の中間的な位置付けです。おもに65歳以上の要介護の方の利用が可能で、食事や入浴、排せつなどの日常的な介助のほか、医療的なケアや充実したリハビリを受けることができます。自宅への復帰を目的としているため、入所期間は原則として3か月で、一定期間で退所することが前提となっています。

老健でのお父様の積極的なリハビリもあり無事退所が決まりましたが、一人で歩くにはまだまだ不安定で見守りが必要でした。お父様は自宅に戻ってもリハビリに取り組みたいと意欲的でしたが、ご家族様は浮かない顔です。というのもお父様は亭主関白で、気に入らないことがあるとお母様に暴言を吐くなど、激しい一面があるというのです。お母様を気の毒に思っていた娘様は、「このタイミングで父に老人ホームに入ってもらおう」と思いました。

娘様はインターネットで老人ホームを探そうと試みましたが、条件の合うところが見つかりません。このままでは退所日までに間に合わないと、老健の支援相談員様に相談し、老人ホームを探してもらいたいとあいらいふ入居相談室に駆け込まれました。

お父様は、「リハビリをして自宅に戻れるなら」と老人ホームへの入居をすんなり同意。もともとお母様と二人暮らしだったので、このまま自宅に戻ることはできないのではないかと思っていたそうです。お父様の要望は、「とにかくリハビリをして一人で歩けるようになりたい」の一点のみ。そこで、機能訓練指導員の中でも理学療法士のリハビリを受けることができる老人ホームを3軒ご提案しました。

理学療法士は、病気やけがなどで損なわれた身体機能を、理学療法によって回復可能な状態までリハビリするのが仕事です。お父様のようにまだ回復の見込みがあって、「骨折で歩けなくなったけどまた歩けるようになりたい」というような場合に最適です。

娘様が見学した老人ホームはどこも理学療法士による個別、集団リハビリが可能でしたが、その中でも医療法人が運営する、入居者が100人規模の大きな老人ホームを気に入ったご様子でした。そこは入り口近くにリハビリルームがあり、多くの人が機器を使用してリハビリをしていました。そして、その奥では20人ほどが元気に集団体操をするなど、ほかの老人ホームにはない活気がありました。

ここならお父様も満足するのではないか、と思った娘様は即決。無事にご入居されました。

 選定ホーム

ホーム(1)
低料金ながら2:1の手厚い人員配置の介護付有料老人ホーム。近くの公園への散歩や、フロア毎のレクリエーションなど活気がある。

ホーム(2)※入居ホーム
医療法人が運営する介護付有料老人ホーム。医療対応がスムーズで理学療法士によるリハビリに注力。若干予算オーバーだが駅に近く、自宅からも一番近い。

ホーム(3)
郊外の大きな駅の近くにある介護付有料老人ホーム。ケア内容は一般的。フィットネスルームを有しリハビリに力を入れている。

 今回のポイント

・老健は一定期間で退所することが前提となっている。
・積極的なリハビリをしたい方は、機能訓練指導員がいる老人ホームがよい。
・病気やけがで損なわれた身体機能の回復や維持を目指すのが理学療法士。