もとの元気な姿に戻したいと願う家族
相談者の概況
自宅で転倒し、寝たきり状態になってしまった70代のお母様。もとの元気なお母様に戻って欲しいと、娘様はリハビリを希望しますが、持病や褥瘡(じょくそう)の問題もあり、医師は医療に特化した施設に入るよう勧めています。
【困っていること】
・転倒骨折により入院し要介護5に。褥瘡(じょくそう)も含め痛みへのケアも必要。
・持病により唾液の分泌が少なく、経口摂取が難しいため点滴量が多い。
・医師は介護療養型医療施設を勧めるが、家族はリハビリ重視のホームを希望。
エピソード詳細
ご対象者様は独居の70代のお母様。自宅で転倒し、腰椎を骨折して動けなくなり、数日後に近所に住む娘様に発見されました。
救急搬送されましたが、寝たきりの要介護5の状態になってしまい、また、もともと唾液の分泌が少ない持病があったため経口摂取が難しく、褥瘡(じょくそう)もあったので多量の点滴で栄養を補わなければなりません。
医師は、療養型の施設で、まずは経口摂取や褥瘡(じょくそう)のケアを優先することを勧めましたが、娘様はお元気だった頃のお母様に戻って欲しいと願い、リハビリに特化したホームを希望。
相談を受けたあいらいふ相談員は、娘様の希望を汲み取りつつ、かつ、まだ寝たきり状態のお母様の現実を踏まえ、段階を踏んだご提案をすることにしました。それは、医療に特化したホームに入り、状態が整ってからリハビリに特化したホームへ「住み替え」をするというものでした。
リハビリ型のホームも見学した上で、あいらいふ相談員は最適なプロセスを説明。娘様も納得され医療ケアに定評のあるホームへの入居を決めてくださいました。
その後、褥瘡(じょくそう)も癒え、経口摂取に移行するなど回復したため、現在は、リハビリに向けた「住み替え」をあいらいふ相談員とともに検討しています。
選定ホーム
ホーム(1)※入居ホーム
24時間看護スタッフ常勤の介護付有料老人ホーム。医療ケアに強く、夜間の医療ケアが必要な方や介護度の重い方も受け入れている。
ホーム(2)
24時間看護スタッフ常勤の介護付有料老人ホーム。職員配置は2:1で、PT・OT・STが常勤し、クリニックも併設。
ホーム(3)
24時間介護スタッフ常勤の住宅型有料老人ホーム。機能訓練室が充実している上、リハビリ病院による巡回リハビリもある。
入居したホーム
24時間看護スタッフ常勤で医療ケアに強く、介護度の重い方も受け入れているホーム。
今回のポイント
・ご家族の意向を汲み取りつつ、ご本人のニーズとのズレを指摘し丁寧に説明。
・ご本人の状態に合わせ、段階を踏んで理想に近づくよう住み替えを提案。