母が「人間扱い」されていない
相談者の概況
ご対象者様は80代の女性。誤嚥性肺炎で入院。嚥下機能が低下し中心静脈栄養に。認知症で身体拘束もされています。娘様はお母様が嚥下訓練の可能なホームに入り、口から食事をとれるようになることを望んでいます。
【困っていること】
・誤嚥(ごえん)性肺炎で療養型病院に入院。嚥下(えんげ)機能の低下も。
・認知症で管の抜去行為の危険性から身体拘束をされ、見ていてもつらそう。
・嚥下訓練で定評のあるホームに入り、経口で食事ができるようにしたい。
エピソード詳細
誤嚥性肺炎で療養型病院に入院中の80代のお母様は、嚥下機能が低下して中心静脈栄養に。認知症も進行し、管を抜く恐れがあることから、身体拘束を受けていました。この状態からお母様を救い出したい一心の妹様は、ネット検索で知った、あいらいふ入居相談室に直接お越しになったのです。
「嚥下訓練のできる老人ホームで、最後に一口でも、母が口から食べられるようにしてあげたい」と妹様は涙ながらに語られました。
私は、相談室内で定期開催しているセミナーで類似案件の改善例があったことを思い出しました。そこは歯科医と連携し、胃ろうから経口摂取になった実績のあるホームです。妹様はこの話に少しホッとした表情を浮かべられましたが、お姉様と一緒に見学したいということで、すぐに日程を調整しました。
見学後は同意を得て、当日中にご入居の手続きへ。10日程度で病院からホームに移られたのです。
3か月後、ホーム長にお母様のご様子をうかがうと「少しずつ口から食事が可能になりました」とのこと。さらに数か月後、妹様から「母の嚥下機能が回復し、今は3食とも口から食べています」と歓喜のお電話が。これには私も目頭が熱くなりました。
選定ホーム
ホーム(1) ※入居ホーム
日中看護スタッフ常勤。歯科医と連携し、嚥下内視鏡検査や嚥下訓練を行っており、胃ろうから経口摂取になった実績もある。
入居したホーム
歯科医と連携し嚥下訓練を実施。胃ろうから経口摂取になった実績もある。
今回のポイント
・あいらいふ入居相談室では、セミナーでホームの最新情報を共有している。
・相談員は、各種リハビリの実績も考慮して、最適なホームを選定する。
・嚥下訓練は歯科医や言語聴覚士と連携し、実績のあるホームが望ましい。
・ホーム見学の人数、時間帯などは、希望があれば柔軟に対応できる。
・入居を急ぐ場合、相談員を通すと書類の作成など手続きもスムーズ。