糖尿病を患いインスリンの治療が必要です。このコロナ禍でも入居できる老人ホームはありますか?

「医療行為」で特養に戻れない

 相談者の概況

ご対象者は、特別養護老人ホーム(特養)に入居していた80代の女性。誤嚥性肺炎で入院中です。退院後も点滴とたんの吸引が必要になり、特養に戻れなくなりました。自宅近くで医療行為が可能なホームを探しますが、費用面で折り合いません。

【困っていること】

・母が誤嚥性肺炎で入院。退院後も点滴やたんの吸引など医療行為が必要に。
・これまで入居していた特養では医療行為が難しいため戻ることができない。
・医療行為と嚥下(えんげ)機能訓練が可能なホームは、近所にあるが高額。

 エピソード詳細

80代のお母様は特別養護老人ホーム(特養)に入居していましたが、誤嚥性肺炎で入院。退院のメドがたちましたが、点滴と夜間にたんの吸引など、医療行為が必要となり、特養での受入れが難しくなりました。特養では退去しなければならないケースとして、

(1)介護度が改善した(要介護3以下)場合。
(2)問題行動(自傷・他傷行為など)がある。またはその危険性がある。
(3)医療行為が必要になる。

今回は(3)に該当します。そこで、医療ソーシャルワーカー様経由で息子様から、あいらいふ入居相談室にご連絡がありました。

息子様のご要望は、自宅近郊にあり、特養と同等の金額で医療行為を受けられることです。また、いずれ点滴を外し、経口摂取に戻れるように、嚥下機能訓練のあるところ。しかし、これだけの条件を満たす老人ホームは見つからず、かなりお困りのご様子です。

緊急性が高いと判断したので、連絡を受けた当日に病院をたずね、息子様と面談。「まず、場所か費用のどちらかを選択しなければなりません」とお伝えしました。

ご提案したのは、家から離れているものの、費用も予算内で条件を充たすホーム。言語聴覚士も常勤し、嚥下機能訓練も活発です。比較するために同レベルのサービスを提供している、自宅近くのホームも提案。ただし、費用は高額です。息子様もこの状況を理解され、前者のご提案ホームを選び、見学。お母様もお気に召していただき、無事にご入居されました。

 選定ホーム

ホーム(1) ※入居ホーム
24時間看護スタッフ常勤で、医療行為も可能。常勤の言語聴覚士による嚥下機能のリハビリあり。費用は予算内だが、自宅から遠い。

ホーム(2)
24時間看護スタッフ常勤で、医療行為が可能。医療依存度の高い人の受入れ実績も豊富。自宅に近いが、費用がやや高め。

 入居したホーム

自宅からは離れているが、医療行為が可能で、嚥下機能訓練なども可能。

 今回のポイント

・特養で医療行為の対応が不可能となった場合、退去せざるをえないことも。
・嚥下機能訓練に力を入れているホームは、誤嚥性肺炎の発症率も低い。
・医療行為とリハビリが充実したホームは、地域にこだわると選定が困難に。