リハビリ次第で経口摂取に戻れるかもしれない
相談者の概況
老人ホームで暮らしていた80代のお父様が、誤嚥性肺炎で入院。口から食事を摂れなくなり、中心静脈栄養(IVH)での栄養補給が必要に。現在住んでいる老人ホームではIVHの対応ができないため、転居しなければなりません。
【困っていること】
・80代のお父様が誤嚥(ごえん)性肺炎で入院。
・経口摂取ができなくなり、中心静脈栄養(IVH)で栄養補給をすることに。
・現在入居している老人ホームではIVHの対応ができないため、転居が必要になった。
エピソード詳細
老人ホームで暮らしていた80代のお父様は、誤嚥(ごえん)性肺炎で救急搬送されました。長引く入院生活で衰弱し寝たきりに。食事も口から摂れなくなります。お父様は、点滴で静脈から栄養剤を注入する中心静脈栄養(IVH)が必要になりました。しかし、現在お住まいの老人ホームではIVHの対応はできないため、転居せざるを得ませんでした。
息子様が老人ホームに望むものは、「寝たきりなので、せめて眺めのよい部屋で過ごさせたい」「家族が通いやすい自宅に近い場所がよい」というもの。息子様は独自にリサーチされ、インターネットで探したいくつかの老人ホームへ問い合わせをしますが、IVHは対応できないと言われてしまいました。
困った息子様は医療ソーシャルワーカー様に相談し、あいらいふ入居相談室につながりました。
息子様にお父様の身体の状態を詳しくお聞きすると、リハビリ次第で経口摂取に戻れるかもしれないことがわかりました。お父様もそれを望んでいたので、先のご要望のほかに、言語聴覚士による嚥下リハビリを加えて選定を開始。いくつか選定する中で、ある老人ホームの協力医療機関の中に、お父様が入院されている病院が含まれていることがわかりました。息子様のご自宅から若干離れますが、ここなら医療連携がスムーズかもしれないと判断し、施設長様に受け入れの可能性を問い合わせしました。
状況を説明すると、施設長様が「ゆっくりもしていられないようですし、すぐに対応します」と病院に来てくれることになりました。病院との連携、嚥下リハビリの方法などを、息子様に丁寧に説明。理路整然と説明する施設長様のその姿にいたく感激した息子様は、「すぐに見学に行きたい!」とおっしゃいます。きれいに整備された中庭の見える広い居室にも大満足され、その場で入居を決断されました。
選定ホーム
ホーム(1)
24時間看護スタッフ常勤の介護付有料老人ホーム。施設長が看護師資格を持ち、医療的に重い方でも受け入れ可能。
ホーム(2)※入居ホーム
24時間看護スタッフ常勤の介護付有料老人ホーム。1.5:1の手厚い人員体制。医療的に重い方は提携病院の医師と連携して受け入れの可否を判断。中庭があり、すべての居室から眺めることができる。
ホーム(3)
ご家族宅に一番近い、24時間看護スタッフ常勤の介護付有料老人ホーム。人員体制1.5:1の手厚い人員体制で、医療的に重い方でも受け入れ可能。
ホーム(4)
医療法人が運営する介護付有料老人ホーム。リハビリに力を入れており、毎日でもリハビリを受けることが可能。
今回のポイント
・身体状況の変化で、老人ホームの住み替えを余儀なくされることはある。
・嚥下のリハビリをしたい場合は、言語聴覚士が在籍する老人ホームを選ぶとよい。
・医療的ケアがある場合、協力医療機関の診療科目や協力内容を調べるとよい。