糖尿病を患いインスリンの治療が必要です。このコロナ禍でも入居できる老人ホームはありますか?

経口摂取ができず、生きる気力を失った

 相談者の概況

80代の男性が著しい食欲低下で入院し、胃ろうを造設。経口摂取ができないことで、生きる意欲が低下してしまいました。もう一度口から食事することを希望し、嚥下リハビリができる老人ホームに入居した結果、少しずつ経口摂取ができるようになりました。

【困っていること】

・食欲低下で入院。胃ろうを造設しADL低下で自宅復帰は難しい状況。
・経口摂取ができないことで生きる意欲が低下。
・嚥下リハビリをして、口から食事ができるまでに回復したい。

 エピソード詳細

ご対象者様は、娘様と同居の80代のお父様。風邪などの体調不良が続き、食欲低下が原因で憔悴し、入院することになりました。胃ろうを造設したのですが、食べることが好きだったというお父様は、口から食べられないことにショックを受け、生きる意欲を失ってしまいました。

娘様は、お父様にもう一度口から食事を摂って欲しいと、嚥下リハビリが可能な老人ホームへの入居を希望。医療ソーシャルワーカー様からあいらいふ入居相談室を紹介された娘様は、私達と老人ホーム探しを開始しました。

あいらいふ入居相談室の情報網を活用し、受け入れ可能と思われる複数の老人ホームに問い合わせをしました。しかし、胃ろうの方の受け入れ人数の上限に達しているとの理由で、ことごとく断られてしまいます。

多くの老人ホームでは、胃ろうの方の受け入れ人数に上限を設けています。胃ろうの栄養チューブが挿入されていることの確認は、医療従事者のみ行うことが可能で、老人ホームでは看護スタッフが担っています。看護ケア体制の問題もあり、部屋が空いているからといって、入居できるわけではありません。

その後、エリアや予算など、条件を変更して再選定をしましたが、お父様を受け入れていただける老人ホームがなかなか見つかりません。そこで、一度断られはしましたが、可能性がありそうな老人ホームに再度声をかけることにしました。そこは、嚥下リハビリに力を入れていて、胃ろうから経口摂取に戻った実績があります。日頃からコミュニケーションが取れている施設長様に、「困っているので助けてください」と懇願。入院中にADL(日常生活動作)が著しく低下しましたが、娘様から回復傾向にあることを聞いていたので、施設長様に病院まで来ていただき、直接受け入れ可能か確認していただくように依頼しました。

病院の医師から、現在のお父様の状態を直接説明していただいたことで、施設長様も納得。看護ケア・介護ケアの状況を総合的に判断していただき、無事に入居することができました。その後、嚥下リハビリも順調に進み、ゼリーを口から食べることができるまで回復したそうです。

 選定ホーム

ホーム(1)
訪問看護・介護事業所併設の住宅型有料老人ホーム。24時間の看護・介護体制で、近隣の医療機関と連携。医療的に重い方も対応。

ホーム(2)※入居ホーム
整形外科クリニックを併設し、リハビリに注力している介護付有料老人ホーム。24時間看護スタッフ常勤で医療的に重い方でも受け入れ可能。

 入居したホーム

24時間看護スタッフ常勤で、医療的に重い方も受け入れ可能。

 今回のポイント

・日頃から老人ホームとコミュニケーションが取れているので、無理がきいた。
・ご本人の状況を病院で直接見てもらったことで、臨機応変な対応ができた。
・多くの老人ホームでは、胃ろうの方の受け入れ人数に上限を設けている。