すべてのホームに断られてしまい、打つ手なし
相談者の概況
独居の80代のお母様が熱中症で緊急入院。体力が落ちて口から食事が摂れずIVHによる点滴をしている状態ですが、退院を告げられホームを検討。しかし、娘様がご自分で探すも、ことごとく断られてしまいます。
【困っていること】
・食が細り体力が落ちてきたところに、熱中症で入院。
・中心静脈栄養(IVH)の点滴があるので、退院後に独居の家には戻れない。
・娘はホームを自分で探すが、IVHの受け入れが難しくことごとく断られる。
エピソード詳細
独り暮らしの80代のお母様が、熱中症で緊急入院。数か月前から食欲が落ち、体力も減退していたため、点滴で静脈から栄養剤を注入する中心静脈栄養(IVH)の処置を受けています。しかし、「熱中症の治療は終わった」と急性期病院から退院を告げられます。娘様は、このまま自宅に戻るのは難しいと判断しホーム入居を決意。インターネットで調べて近隣のホームに片っぱしから連絡します。しかし、「IVHは無理」とすべて断られてしまいました。
ケアマネジャー様から「医療的ケアが必要な場合は、内容によっては受け入れが難しいこともあるので、専門家に任せたほうがよい」とアドバイスを受けた娘様。あいらいふ入居相談室に連絡をいただき、その日のうちに面談を行いました。
IVH の高カロリー輸液の交換は、原則として看護スタッフが行う医療的ケアです。24時間看護スタッフ常勤のホームが望ましいですが、娘様が電話したホームには、看護スタッフがいないか、日中常勤でも健康チェックのみという状況でした。
お母様と娘様のご希望を整理。IVH の受け入れが可能で、かつ娘様宅から車で15分以内の場所にあるホームを2軒選定しました。そして、IVH の受け入れ実績が豊富で、現在もお二人の受け入れをしているというホームに決定。退院日に予定通りご入居することができました。
選定ホーム
ホーム(1)※入居ホーム
24時間看護スタッフ常勤の介護付有料老人ホーム。IVHの受け入れ実績あり。医療的に重い方の受け入れ実績が豊富で、リハビリにも力を入れている。
ホーム(2)
24時間看護スタッフ常勤の介護付有料老人ホーム。IVHの受け入れ実績あり。季節のイベントやレクリエーションを兼ねた機能訓練を積極的に行っている。
入居したホーム
IVHが対応可能な介護付有料老人ホーム。
今回のポイント
・医療的ケアの内容によっては、受け入れ可能なホームが限られる場合がある。
・自分でホーム探しは可能だが、ベストな選択ができているかはわからない。
・ホームの特徴を熟知している相談員が介在することで、的確にホームを選定。