絶対に老人ホームには入りたくない!

 相談者の概況

80代の男性が、脳梗塞で倒れて入院。食事やトイレ、入浴は、なんとか自分でできるまで回復しましたが、歩行が困難です。自身の急な状況変化を受け入れられず、老人ホームへの入居を拒否されています。周囲の説得もあり、趣味の温泉がある老人ホームが見つかり、入居に至りました。

【困っていること】

・夫が脳梗塞で入院。後遺症が残り歩行が困難に。
・自宅に戻るのは難しいが、急な状況変化に混乱している。
・老人ホームには入りたくないと、妻の説得を拒否。

 エピソード詳細

これまで大きな病気は何一つなく、自由気ままな暮らしを楽しんでいた80代の男性が、脳梗塞で倒れて入院。右半身にマヒの後遺症が残りました。幸いにも発見が早く、リハビリの甲斐もあって食事やトイレ、入浴は、なんとか自分でできるようになりました。しかし、歩行が困難で車イス。ようやく伝い歩きができるといった状態です。リハビリ病院の医師によると、これ以上の回復は難しいのではないか、とのことでした。

同居の奥様は、「自宅はバリアフリーではないし、この状態では戻るのは無理ではないか。自分も年を取っているので見守りは難しい」と、病院の医療ソーシャルワーカー様を通して、あいらいふ入居相談室にご連絡をいただきました。

しかし、ご主人様は老人ホームへの入居をかたくなに拒否。「絶対に行かない」とおっしゃいます。たしかに、いままで自立して生活をされていた方です。自身の急な状況変化を受け入れられないのだと思います。しかし、自宅には戻れず、奥様の介護も期待できません。

「自宅に戻っても一人じゃ何もできないでしょ」、「あなたが困るんですよ、あなたのためなんですよ」と、奥様がいくら言っても聞いてくれません。「俺がこのままでいいって言っているんだから、いいじゃないか」と。退院日が迫ってくる中、奥様の悩みは深まるばかりです。

そこで、「奥様の正直な思いを話してみたらどうでしょうか」と提案しました。長年仲良く連れ添ってきたご主人様を心配する奥様。このままでは奥様が安心して暮らせません。そのことを正直に伝えてみてはどうでしょうか、と。

「あなたのことが心配で安心できない。私を安心させてほしい」

ハッとするご主人様。「俺は妻を困らせているんだ」と思ったそうです。「そういえばいつも暗い顔をしている」と気付いたご主人様は、老人ホームへ入居することを決意しました。

幸いにもお二人は若いころから堅実に貯蓄をしてきたので、予算は十分にありました。要望を整理すると、「一人で過ごしたいので個室がよい」、「自宅のような緑のある環境がよい」、「温泉なんてないと思うけど、あればなおよい」でした。

実は温泉のある老人ホームはあります。ご主人様は脳血管性の軽い認知症があり、また、今後状態が重くなっても住み替える必要がないように、いくつか条件を整えて3軒の老人ホームを提案しました。

ご主人が選ばれたのは、認知症ケアに定評があり、温泉設備のある介護付有料老人ホームでした。源泉から湯を引き、温泉旅館のような大浴場があります。「こんな温泉があるなんてうれしい。部屋からの眺めもよさそうだね」と、入居を決めました。

 選定ホーム

ホーム(1) ※入居ホーム
施設内に温泉宿のような温泉設備がある介護付有料老人ホーム。グループホームを多数運営しており、認知症ケアに定評がある。

ホーム(2)
業界大手が運営する介護付有料老人ホーム。医療的に重い方でも受け入れ可能。リハビリ、レクリエーション、食事など全般的にケアのレベルが高い。自宅に近い。

ホーム(3)
介護付有料老人ホーム。24時間看護スタッフ常勤で夜間のたん吸引なども対応。状態が重くなった時のことも考えた選定。一部の浴室は温泉の湯を使用。

 入居したホーム

施設内に温泉宿のような温泉設備がある介護付有料老人ホーム。

 今回のポイント

・うまく説得できない場合は、アプローチの方向を変えてみる。
・温泉設備のある老人ホームもある。

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