退院後は老健(介護老人保健施設)に入所するが老衰は進む一方
相談者の概況
80代の男性は独居で低栄養、脱水症から意識障害になり入院。病院から老健に移りますが、嚥下機能が落ち、食事もろくに取らず老衰が進んだ時点で、娘様は看取りの可能な老人ホームを探し始めました。
【困っていること】
・80代の男性。低栄養と脱水症で意識障害になり救急搬送で入院。
・退院後は老健(介護老人保健施設)に入所するが老衰は進む一方。
・退去日が迫り、娘は看取りが可能な老人ホームを探し始めた。
エピソード詳細
独居で80代の男性。低栄養と脱水症で意識がもうろうとしていたところを介護に訪れた娘様が発見して救急搬送。入院治療を終え、老健に移りますが、食事が口に合わないと3食とも食べる量はわずか。嚥下機能は低下し、お身体は衰弱。「看取りの可能な老人ホームを考えたい」と娘様からご相談があり、医療対応が整った老人ホームをご提案しました。
しかし、娘様はお仕事が忙しくご見学できないまま1か月が過ぎ、その間にお父様の状態はさらに悪化。相談を重ねていく中で「最期ぐらい好きな物を食べさせてあげたい」という娘様の一言に、「それならば嚥下機能のリハビリもできる老人ホームを考えてみませんか?」とご提案したのです。
結果的に食事がおいしいと評判で、常勤の理学療法士、作業療法士、言語聴覚士による個別リハビリが充実した老人ホームに入居されました。看護スタッフも24時間常勤で、クリニックが併設されているので医療ケアも万全です。入居後しばらくして娘様から「父はリハビリも頑張り、食事がおいしいと前より食べられるようになりました。少しずつ元気を取り戻し、趣味の囲碁も楽しんでおります」とうれしいご連絡をいただきました。
選定ホーム
ホーム(1)
介護付有料老人ホーム。要介護度別にフロア分けがされていて個別ケアに特化。言語聴覚士による嚥下評価やリハビリが活発。歯科医と連携し嚥下内視鏡(VE)検査も実施。
ホーム(2)※入居ホーム
介護付有料老人ホーム。看護スタッフが24時間常勤でクリニックを併設。食事がおいしいと評判。常勤の理学療法士、作業療法士、言語聴覚士によるリハビリも定評がある。
入居したホーム
24時間看護スタッフ常勤でリハビリも充実した介護付有料老人ホーム。
今回のポイント
・相談員は相談者の隠れたニーズを引き出し最善の提案を行う。
・看取り希望で入居の場合、どこまで対応可能か確認しておきたい。
・看取り目的であっても本人と家族の意思を踏まえた選択は大切。
・身体機能の回復を目指すならリハビリに特化した老人ホームがおすすめ。