入居後の生活をイメージできる見学をしよう
相談者の概況
相談者は対象者の娘。対象者は80代男性で肺炎のため入院し、要介護1。自宅で暮らす奥様は認知症が進んでいて、いずれはご夫婦での入居も見据えて、まずは緊急度の高いご対象者様の老人ホーム入居を決めました。
【困っていること】
・夫が肺炎で入院。時を同じくして妻の認知症が進行。
・ADL(日常生活動作)の落ちた夫を自宅で介護できる家族がいない。
・夫は趣味の囲碁ができる老人ホームに入りたい。
エピソード詳細
80代のご主人様はお元気で、週に1回仕事ができるほどに自立していました。しかし肺炎で入院し、入浴などで一部介助が必要に。時を同じくして、自宅で同居する奥様の認知症が進み、退院後にご主人様をケアできる状況ではなかったため、老人ホームの入居を検討しました。
娘様から詳しく話を伺ったところ、入院前にご夫婦でサービス付高齢者向け住宅に入居予定だったことがわかりました。しかし、奥様の認知症の度合いにホーム側が難色を示し、直前で入居が流れてしまったとのこと。そこで入居予定だったホームのグレードや雰囲気などを調べ、ご希望の暮らしや嗜好に近い介護付有料老人ホームを中心にご提案することにしました。
娘様によれば、お父様は大の囲碁と麻雀好き。そこであらかじめ囲碁などをする入居者の有無をホーム側に確認。見学はその方々が囲碁を楽しんでいる時間に合わせて設定し、実際の入居後の生活をイメージしていただけるように配慮しました。
最終的に残った候補は、お母様が好みそうなホームとお父様が趣味を楽しめるホームの2つ。悩んだ結果、今はお父様の優先度が高いと判断し、お父様が心地よく暮らせるホームを選択されました。
入居後、娘様は「母と一緒に面会し、父の楽しんでいる様子を見てもらって、少しずつこのホームに親近感をもってもらいたいです」とおっしゃっていました。
選定ホーム
ホーム(1)
介護付有料老人ホーム。自宅と同一市内で看スタッフが24時間常勤。ガーデニングなど緑豊かな環境。手厚い人員配置。
ホーム(2)
住宅型有料老人ホーム。リハビリに強く、元気な入居者が多い。夫婦部屋あり。
ホーム(3)※入居ホーム
介護付有料老人ホーム。自宅と同一市内で看護スタッフが24時間常勤。手厚い人員配置。夫婦部屋、介護度に応じたフロア分けあり。
入居したホーム
囲碁や麻雀などの趣味が楽しめ、いずれは夫婦で入居できる老人ホーム。
今回のポイント
・医療ケアや趣味など、様々な角度から検討してベストなホームをご提案。
・どの時間帯に見学するかも、入居後の生活をイメージするポイントに。