年齢が若いというだけで、入居拒否も
相談者の概況
60代の男性が脳内出血で救急搬送。すぐに回復しますが、その後脳梗塞を頻発します。マヒが残った上、血管性認知症と診断され、老人ホームを検討することになりました。しかし「若い」ことが理由で、受け入れ先がなかなか見つかりません。
【困っていること】
・60代の男性が脳梗塞を頻発。マヒが残った。
・物忘れや暴力的な言動があったので検査をしたところ、血管性認知症と診断。
・「若い」ことが理由で、老人ホームがなかなか見つからない。
エピソード詳細
現役でバリバリ働いていた60代のご主人様が、ある日、脳内出血を起こして救急搬送されました。一時的にマヒがでましたが、リハビリの甲斐あってほどなくして回復しました。しかしその後、軽い脳梗塞を頻発。マヒが残ります。また、物忘れや怒りっぽくなるなどの症状があったので検査をしたところ、血管性の認知症と診断されました。
奥様は仕事をしているので自宅での介護は難しいと考え、老人ホームを検討。あいらいふ入居相談室にご連絡をいただきました。
ご主人様は60代とまだ若く、しかも立派な体格をしています。このようなケースの場合、老人ホームの選定が難航することが予想されます。老人ホームは女性のスタッフが多く働いているので、暴言や暴力などの過剰な行為には特段の注意を払っています。また、体重が重いと介助が大変です。さらに、老人ホームの利用料は、想定する入居期間も算出金額の根拠となっているので、年齢が若い場合、ご高齢の入居者とは違うため、入居時の費用が高額になる可能性があります。
これらの問題をクリアにするために、男性スタッフやお元気なご入居者様が多く、スタッフの目が隅々まで行き届く体制が敷かれた老人ホームに的を絞って選定を開始。事前に施設長様にも懸念点をクリアにしていただいてから、4軒の老人ホームを見学しました。
その中でも、都心にありながらも緑豊かな環境にある老人ホームを気に入っていただきました。そこは、「近すぎず遠すぎず」スタッフ様とご入居者様が程よい距離感を保った関係を目指していて、また、ホテルのようなシンプルで洗練された内外装でした。ご主人様も奥様も満足したご様子で、無事ご入居となりました。
選定ホーム
ホーム(1)
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士による個別リハビリがある介護付有料老人ホーム。季節のイベントや外出などレクも充実。
ホーム(2)
24時間看護スタッフ常勤の介護付有料老人ホーム。病院との医療連携がしっかりしており、状態の重い方でも受け入れが可能。
ホーム(3)※入居ホーム
ホテルライクな介護付有料老人ホーム。2:1の手厚い人員体制で親身な介護を目指しながらも、スタッフと入居者の適度な距離感は維持。敷地内に庭園、周辺に神社や公園がある。
ホーム(4)
医療ケアに特化した介護付有料老人ホーム。24時間看護スタッフ常勤で、機能訓練指導員によるリハビリを受けることができる。
今回のポイント
・入居希望者が若い男性の場合、女性スタッフを守るため入居を断る場合がある。
・入居希望者が若い方の場合、入居時費用が高額に可能性がある。