入院中の不安感で認知症が進行
相談者の概況
ご対象者様は80代の男性で独居。次女様が近所にお住まいです。お父様はパーキンソン病の進行で入院されましたが、不安感から認知症が悪化。退院日に入居可能な老人ホームをお探しです。
【困っていること】
・パーキンソン病で入院した父。入院生活に不安を感じ認知症も悪化。
・看護師への暴言や暴力がひどく、病院から次女が呼び出されることも。
・父の退院日までに、入居する老人ホームを見つけなければならない。
エピソード詳細
ご対象者様は独居で80代の男性。連絡をいただいた方は長女様ですが、近くにお住まいの次女様が面倒を見ていました。お父様はパーキンソン病が進み入院。しかし、認知症が悪化し、看護師に対する暴言や暴力がひどく、病院から次女様が呼び出されることも。退院日を控え、病院側は長女様に退院後の行き先を決めるようにご説明され、病院の医療ソーシャルワーカー様からご相談の連絡がありました。
長女様と面談したところ、お父様の認知症はかなり進んでいて、お一人で薬の服用も無理なご様子。ただ、ご自宅では暴言や暴力がなかったため、入院で気持ちも不安定になっているのではないかと。そのため長女様はお父様を病院から早く出して、快適なホームに入居させることをお望みでした。
選定にあたり予算が曖昧でしたので、長女様のお話から通いやすさや認知症ケアの充実しているホームを2軒、ご提案しました。1軒は次女様の家の近く。もう1軒は長女様がお子様とよく出かける公園の近所。結果的に次女様が通いやすい1軒目のホームを選ばれ、退院日にご入居することができました。
選定ホーム
ホーム① ※入居ホーム
温かみのあるケアで認知症の受入も積極的。常勤の理学療法士がいてリハビリも活発。建物がきれい。次女宅に近い。
ホーム②
アットホームな雰囲気で認知症ケアに定評がある。近くに娘と孫がよく行く公園があり自然豊かな環境。
入居したホーム
高級感あふれるつくりでケアスタッフの対応もきめ細やか。次女宅に近い。
今回のポイント
・希望条件が曖昧な場合、相談員は相談内容からニーズを引き出す。
・相談員は認知症の症状によって適切なホームを提案できる。
・お困りごとは率直に相談員に伝えた方が解決の糸口も見つけやすい。