徘徊を見守るため、玄関で寝ている父

 相談者の概況

お母様は、80代で認知症。普段はご自宅でお父様がお母様の介護をしています。老老介護のお父様の疲労困ぱいぶりを心配して、近所に住む息子様はお母様のホーム入居を検討しますが、お父様の同意は得られません。そこで、相談員がお父様とお母様をホーム見学にご招待。実際に見ることでお父様も納得し、ご自宅近くのホームの検討を始めることとなりました。

【困っていること】

・母の認知症が進行し、自立歩行ができていながら介護度は4。
・夜間に家から出て徘徊する心配もあるため、父は玄関で寝ている。
・息子は父の健康を考えて母の老人ホーム入居を勧めるが、父は断固拒否。

 エピソード詳細

アルツハイマー型認知症で要介護4のお母様は、普段は同居するお父様にご自宅で介護をされていました。お母様は昼夜を問わず家の中を徘徊するため、落ち着いて寝ていられません。近くに住む息子様はこの現状に悩み、ケアマネジャー様を通して、あいらいふ入居相談室にお電話をくださったのです。

息子様ご夫婦と面談後に、老人ホームを選定。見学をしたところ、お2人とも非常に気に入られたご様子です。すぐにお父様に報告をしたものの、「自分が面倒を見る」とホーム入居を頑なに拒否。このお話は中断となったのです。

その数か月後、再びケアマネジャー様から「お父様は以前にも増して大変そうなので、協力してほしい」とのご連絡が。お母様の不在時に、ケアマネジャー様と共にご自宅へうかがいました。お父様に「眠れていますか?」と尋ねると、「疲れた」と一言。相変わらず玄関で寝ていて、介護疲れがピークのようでした。

そこで今度は、お父様とお母様をホーム見学にご招待。実際に見ることでお父様も納得し、ご自宅近くのホームを選ばれたのです。初回のご相談から半年近くかかりましたが、お父様は趣味の散歩も兼ねて、お母様に毎日会いに行かれていると聞いて安心しました。

 選定ホーム

ホーム(1) ※入居ホーム
レクリエーションがさかんで、認知症ケアも充実。自宅から歩いて行ける距離にあるので、家族も通いやすい。

ホーム(2)
理学療法士言語聴覚士が常勤し、身体状況に合わせたリハビリプログラムで定評がある。自宅から少し遠い。

ホーム(3)
ミニ冷蔵庫とユニットバスを完備。地域交流も活発で、介護度が変わっても利用料は一律。家からも比較的通いやすい。

 入居したホーム

自然豊かな環境にあり、自宅から徒歩圏内。日中は看護スタッフが常勤。

 今回のポイント

・入居に反対の家族がいる場合は、心の整理をする時間を取る必要がある。
・老老介護で配偶者が認知症の場合、自宅介護が困難になる傾向が強い。
・介護疲れがピークに達する前に、周りに相談を。
・あいらいふの相談員は、ケアマネジャー様など地域と連携して介護のアシストをする。
・介護援助を拒否されても、つかず離れず見守ることで最悪の事態を防げる。

あいらいふ入居相談室は
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