デイサービスすら嫌う父に、どうやって老人ホームへの入居を説得するか

【困っていること】

・老老介護で二人暮らし。認知症の進行した夫の介護に、妻の限界が近い。
・母は足が悪いため、歩いていける場所にある「近隣のホーム」を希望。
・独りが好きで、デイサービスすら嫌がる。入居の説得方法がわからない。

入居したホーム

カラオケルームやシアタールームを完備し、孫と楽しめるホーム。

相談者の概況

ご夫婦二人暮らしの旦那様は、80代。認知症が進み、夜間の不穏行動や徘徊がありました。奥様が介護していたものの、腰を痛めて緊急入院。自宅での介護は難しい状況ですが、旦那様はホーム入居を拒否しています。

選定ホーム

ホーム(1)
自宅からやや遠い立地。小規模ホームで、近くに公園がある。家庭的な雰囲気。

ホーム(2)
自宅の最寄り駅から近く、図書館も徒歩圏内。比較的安価。

ホーム(3)
自宅からやや遠い(バスを乗り継ぎ)。理学療法士によるリハビリあり。

ホーム(4)
自宅近隣。看護スタッフ24時間常勤。やや高額。認知症の方の受け入れにも積極的。菜園で野菜づくりを行っている。

ホーム(5) ※入居ホーム
自宅近隣。カラオケルームやシアタールームを完備し、子や孫が会いに来たときにも楽しめる環境。リハビリマシンが充実。

エピソード詳細

80代の旦那様は、認知症で深夜にタンスの中身を全部出す、徘徊するなどの症状がありました。しかし集団生活を嫌いデイサービスすら拒むため、介護する奥様の疲労は限界に。自宅介護の継続と悩んだ末、あいらいふ入居相談室にご相談がありました。

さっそく、足が悪い奥様でも通える場所にある老人ホームを5つ選定。地方に住む娘様も合流し、奥様と見学へ向かいました。ほぼ候補が絞れたある日、奥様は腰を痛めて緊急入院してしまいます。

ここで困ったのが、旦那様をどう説得するかです。悩むご家族様を見て、相談員が説得を試みることになりました。ポイントは、お孫様。候補の中には、お孫様と一緒にカラオケや映画を楽しめるホームがあると伝えると、旦那様の態度は徐々に軟化。ついには、ご入居の同意を得られました。

後日、ホームを訪れると、リハビリマシンで運動する旦那様の姿が。ご自身のペースで、身体を動かせる今の環境が性に合っているご様子でした。

同じ頃、娘様へ「奥様のフォローを忘れないでほしい」とアドバイス。それまで介護で気が張っていた奥様が、急に独りになって気の緩みとともに体調を崩されることがないよう、見守ってくださるようお伝えしました。

今回のポイント

・二人暮らしで一方が入居する場合、自宅で独りになる方もフォローする
・「頑固な入居拒否」には、第三者の説得が効果的な場合も
・入居者のペースに合わせて、適度に「独りにしてくれる」ホームもある

星野 智子相談員

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