とにかくお金に困っている

 相談者の概況

レビー小体型認知症の90代のお母様が、突然の発熱で入院。熱が下がったため退院を伝えられますが、治療中はベッドで寝たままだったため要介護4まで状態が落ちてしまいました。娘様は仕事をしていて介護は無理。貯金も年金もないことから、都心に比べて利用料が安価な郊外の老人ホームへの入居を決めました。

【困っていること】

・認知症で90代の母親が発熱で入院し、ADLが急激に低下した。
・治療が終わり退院に。しかし同居の娘は仕事があり自宅での介護は無理。
・年金も貯金も少ないため、予算重視で老人ホームへの入居を希望している。

 エピソード詳細

要介護1でレビー小体型認知症を抱える90代のお母様は、娘様と二人暮らしをしていました。しかし、ある日突然発熱して入院。認知症はあるもののお元気に生活していたのですが、病院での寝たままの生活が響いてADL(日常生活動作)が著しく低下してしまいました。全般的に介助が必要な要介護4の認定見込みにまで状態が落ちましたが、熱が下がったため退院を余儀なくされます。

生活を支える娘様は派遣の仕事をしていて、自宅での介護は無理です。病院側は老人ホームへの入居を提案したそうですが、入居はしたいもののお母様の年金額は少なく、娘様も貯金がないとのことで困っていました。

病院の医療ソーシャルワーカー様を通して連絡をいただいた娘様の希望は、「とにかく利用料が安価で、早く入れるところ」。これまでの経験や、あいらいふ入居相談室のデータベースからリーズナブルな費用の老人ホームを提案することは可能です。しかし、お聞きした予算ではご自宅近辺で探すことが難しく、日帰りで訪問するにはかなりギリギリの、遠方の老人ホームになってしまうことは避けられませんでした。

早くにお父様を亡くされて、これまでずっと助け合ってきたお二人です。心苦しく思いながらもその旨をお伝えすると、「立地にはこだわらない」とおっしゃったので、即座に複数施設に打診。お母様のお身体の状態やお人柄、家族状況、希望などを詳しく説明しました。娘様はお仕事がありますし、見学するとなれば一日がかりです。ですので、再選定とならないように、受け入れが可能かどうかは丁寧に確認しました。

施設を3つに絞って見学したところ、「どれも低予算にも関わらず、きれいでびっくりです。しかも、ここはお母さんが生まれ育った故郷にそっくり。きっとお母さんも気に入ると思います」と娘様。自立支援に力を入れているということで、もしかしたら自宅に戻れるかもしれないという期待も決め手となり、緑豊かな立地でデイサービスを併設したサービス付き高齢者向け住宅に入居することを決められました。

 選定ホーム

ホーム(1)
首都圏に複数施設を展開する有料老人ホーム。相部屋で都心ながら低料金。介護内容は一般的。予算は少しオーバー。

ホーム(2)※入居ホーム
デイサービス併設で自立支援に力を入れているサービス付き高齢者向け住宅。この中では利用料が一番安価。緑豊かな郊外にあり、季節の移ろいを感じることができる。

ホーム(3)
デイサービスと訪問看護を併設している、サービス付き高齢者向け住宅。郊外にあり最寄駅からも遠いが利用料が安い。

 入居したホーム

緑豊かな郊外にある、低料金の老人ホーム。

 今回のポイント

・老人ホームの費用は、地価や家賃と同じように、郊外のほうが安い傾向にある。
・老人ホームへ問い合わせ段階で、対象者の身体状況や家族状況、希望などを詳しく説明。