家族とのトラブル、ご近所とのトラブル
相談者の概況
80代のお父様は息子様ご家族と同居。認知症で不穏になり家族とのトラブル、ご近所とのトラブルが増え、お泊まりデイサービスを利用。退去日が迫り、息子様がお父様に合う老人ホームを探したものの入居審査が通りませんでした。
【困っていること】
・80代で認知症の男性は奥様を亡くした後、息子家族と同居。
・不穏になり家族とのトラブルが続出し、お泊まりデイサービスを利用。
・息子は父の老人ホームを探したが、不穏のため入居審査が通らない!
エピソード詳細
80代で認知症の男性は奥様を亡くされ、息子様ご家族と同居。不穏になり家族とのトラブルが増え、お泊まりデイサービスで生活する羽目に。退去日が迫り、息子様は近くの老人ホームに申し込んだものの入居審査が通らず、居宅介護支援事業所のケアマネージャー様を通してご相談がありました。キーパーソンは息子様ですが、娘様も面談に同席。
お父様と息子様ご家族との確執や予算面から、娘様宅に近いホームも検討した方がよい旨をお伝えしました。幸い息子様と娘様もこの提案を快く受け入れてくださったので、予算内で認知症に理解が深いホームを選定。結果的に娘様宅に近い介護付有料老人ホームを選ばれました。決め手となったのは不穏なお父様が安心して生活できる環境です。
そこのホームは入居者が食堂に集まって過ごす時間が多く、見守り体制も整っていました。居室は神経質で寂しがり屋のお父様のご性格を考えて、あえてトイレなしの2人部屋を提案。トイレ付きの多床室は音漏れや汚れなどの問題でストレスやトラブルになることもあります。息子様には見学前に入居に必要な書類をそろえていただくようにお願いしていたので、決断から入居まで予定通りスムーズに手続きを進めることができました。
選定ホーム
ホーム(1)※入居ホーム
理学療法士によるリハビリがさかん。レクリエーションも充実。娘の家に近い。2人部屋があり、毎月の費用も安い。介護付有料老人ホーム。
ホーム(2)
日中看護スタッフ常勤。レクリエーションが豊富。自然豊かな環境にある住宅型有料老人ホーム。娘の家から少し離れているが予算内。
ホーム(3)
自立支援を重視したケアが特徴の住宅型有料老人ホーム。24時間介護スタッフが常勤し、医療との連携も整っている。息子と娘の家から遠い。費用は安め。
入居したホーム
理学療法士が設立したホームでリハビリが充実。娘宅に近く予算内。
今回のポイント
・認知症の症状によって施設側の受け入れの可否が分かれる。
・不穏になりやすい人は個室より多床室の方がよい場合もある。
・多床室の場合、トイレは室外にあった方がトラブルになりにくい。
・相談員は認知症の症状に応じて適切なホームを提案できる。
・予算がない場合はエリアを広げるなど条件の優先順位を決めておく。