一時金を払わずに入居できる老人ホーム
相談者の概況
相談者は、ご対象者様の妻。旦那様は、80代で夫婦2人暮らしです。脳腫瘍によってマヒが進行し、自宅生活が不可能に。年金の範囲内で、自宅暮らしの妻の生活費とホーム費用の両方を賄えるホームを探していました。また将来的には特養を希望しているため、一時金を払わずに入居できる老人ホームをご希望されていました。
【困っていること】
・老老介護で年金暮らし。残った家族の生活費も年金から賄う必要がある。
・いずれは特養入居を希望。老人ホームの入居一時金は払いたくない。
・「遠いところは嫌」な妻の距離感がわからない。
エピソード詳細
80代の旦那様は50代の頃に脳梗塞の既往歴があり、その後社会復帰。しかし最近になって脳腫瘍を発症してマヒが悪化し、車イス生活に。リハビリ病院へ入院したものの認知症が進み、リハビリの継続が難しくなったため、病院のソーシャルワーカー様を通じてあいらいふ入居相談室にご相談をいただきました。
ご夫婦で年金暮らしだった旦那様は、入居後も自宅に残る奥様の生活費が必要になるため、年金全額をホームの費用に充てることは不可能です。また将来的には特養を希望しているため、一時金を払わずに入居できる老人ホームをご希望されていました。
そこで、予算内で入居が可能なホームを選定。普段の行動範囲はご自宅周辺のみで、滅多に遠くへ出かけないという奥様のご事情を考慮し、実際に通うルートで公共交通機関だけを使って見学へ。これには、地図だけではわからない距離感を体験してもらう狙いがありました。
3軒を見学したところ、アクセス面ではやや不便なものの、低コストで相部屋のホームが気に入った奥様。奥様いわく「寂しがり屋で個室だと引きこもってしまうかもしれない」という旦那様でも安心して、過ごせるホームへのご入居が決まりました。
選定ホーム
ホーム(1) ※入居ホーム
介護付有料老人ホーム。低コストで4人部屋。電車とバスを乗り継ぐため、自宅からのアクセスはやや悪い。
ホーム(2)
介護付有料老人ホーム。全室個室。少し時間はかかるが、ターミナル駅に近く、自宅からのアクセスが比較的よい。
ホーム(3)
住宅型有料老人ホーム。新規オープンで全室個室。電車の乗り換えが数回あり、自宅からのアクセスが悪い。
入居したホーム
相部屋で人目が多く、入居金0円。低コストな介護付有料老人ホーム。
今回のポイント
・年金暮らしの場合、残された家族の生活費を考慮したホーム選びを。
・見学は実際に使う交通手段(電車、バス、車…)を使い、距離を体感する。
・入居する本人に限らず、ご家族も納得できる決断を。