睡眠時無呼吸症候群の母
相談者の概況
相談者は、ご対象者の次女様。70代のお母様は、入院中。睡眠時無呼吸症候群のためCPAP(※)の使用が必要で、予算におさまる24時間看護スタッフ常勤の老人ホームを探しています。「呼吸器の装着」という医療依存度の高いケースだったため、詳細な医療情報を基に慎重なホーム選びをする必要がありました。
※CPAP(シーパップ=経鼻的持続陽圧呼吸療法)とは…
鼻に装着したマスクから、空気を送るための装置。取り扱いは医療行為になるため、看護スタッフの対応が必要です。
【困っていること】
・母は、睡眠時無呼吸症候群のため、医療行為が必要。
・24時間看護スタッフ常勤の老人ホームに、決められた予算内で入居したい。
・遠方に入居した場合、母の状態をよく知る人が近くにいてほしい。
エピソード詳細
あいらいふ入居相談室に届いた1通のメールから、ご相談は始まりました。送信元は次女様。睡眠時無呼吸症候群のお母様は、入院中。CPAPという呼吸器の装着が必要なため、24時間看護スタッフ常勤の老人ホームをお探しでした。
次女様にご連絡し、条件に合うホームの資料を持参して面談へ。「呼吸器の装着」という医療依存度の高いケースだったため、詳細な医療情報を基に慎重なホーム選びをする必要がありました。そうでなければ、直前になって入居を断られるリスクがあるからです。
そこで、次女様に病院から医療情報を提供してもらうよう依頼しました。お母様の入院先は、私のよく知る病院でしたので、普段から連携を取っていた病院のソーシャルワーカー様に事情を説明。重ねてお願いを申上げました。
その結果、病院から届いた医療情報はなんと18枚。ADLや服薬歴など、非常に詳細な情報の提供を受けることができました。
この情報をご了解を得て事前にホームへ送った上で、見学を実施。看護師免許を持つホーム長の1軒目は、医療情報をきちんと把握した上できめ細かな説明でした。2軒目よりも、予算オーバーで遠方にも関わらず、ご家族の信頼を得て、晴れてご入居が決まりました。
選定ホーム
ホーム(1) ※入居ホーム
看護スタッフ24時間常勤。自宅よりやや遠方で、費用は予算オーバー。ホーム長が看護師で医療に詳しい。
ホーム(2)
看護スタッフ24時間常勤。自宅から車で約30分の場所にあり、費用は予算内。商店街と大きな公園の中間にあり、利便性が高い。
入居したホーム
ホーム長が看護師。事前に医療情報を把握し、家族の信頼を得たホーム。
今回のポイント
・予算オーバーでも「安心を買う」という選び方もある。
・相談員と病院が連携し、詳細な医療情報を得たことが確かなホーム選びに。
・「入居先が遠方」「通院が必要」などの場合、医療情報が備えになる。