60代独居、資金不安で縁者なし
相談者の概況
対象者は60歳の女性で、脳出血で倒れて入院生活となりましたが、身寄りもなく退院後の独り暮らしは困難。病院のソーシャルワーカー(MSW)様から相談がありました。身寄りがなくても受入れてくれるホームを探し、また、将来のサポートを依頼できる後見人事務所を紹介しました。
【困っていること】
・60代で独居。脳出血で倒れて入院するも、身寄りがない。
・全金融資産は500万円、もう働けない。手持ち資金が枯渇したらどうする?
・老人ホーム入居後も、通院や手続きなどを自分だけでできるのか心配。
エピソード詳細
60歳で独り暮らしだったご対象者様は、あるとき脳出血で倒れて入院。幸いにも重度な後遺症は残らなかったものの、退院後の独り暮らしや仕事の継続は困難ということで、安心して暮らせる老人ホームを探していました。
しかし問題は、身寄りがなく保証人を立てられないことです。困った病院のMSW様から、あいらいふ入居相談室にご相談をいただきました。
ご対象者様がまだ若く年金支給まで年数がかかること、手持ち資金が限られていることから、ゆくゆくは行政の福祉支援も視野に。そうした手続きにも協力してくれるホームが、候補として残りました。
ご本人様だけでは心細く思われるかと考え、MSW様もお誘いしてホーム見学へ。実際に足を運んで食事をしたうえで、「ここなら安心」とご入居が決まりました。
さらにMSW様からは、「今後のことを考えて後見人を立てたいが、どうしたらよいか」とのご相談が。そこで私がよく知る後見人事務所をご紹介しました。当面は任意後見契約とし、引っ越しと病院への通院付き添いや行政手続きのサポートを依頼したのです。将来は法定後見契約を結び全般的に代理権など任せることも決めて、MSW様にもご本人様にも、安心していただけました。
選定ホーム
ショートステイ併設型有料老人ホーム。緑豊かな森林に囲まれた立地。
入居したホーム
ホーム(1) ※入居ホーム
身寄りなしでも受入れ可能。親身になってくれるスタッフがいるホーム。
今回のポイント
・ご本人様とMSW様など、チームプレーが最適なホームへ導く。
・あいらいふでは、後見人事務所など介護周辺の専門家とも密に連携する。
・引っ越しや、空き家の整理なども、相談員が解決できる場合もある。