月額20万円以内で入りたい…など要望は盛りだくさん、本当は何が優先?

【困っていること】

・リハビリ付きで、予算は月額20万円以内のホームを探している。
・自宅での介護は無理だが、奥様は旦那様のところへ毎日通いたい。
・町の顔役でもあった旦那様。ホームを家族・友人とふれあう場にしたい。

入居したホーム

予算オーバーだが個室でミニキッチンなどがあり、みんなが集えるホーム。

相談者の概況

旦那様は、70代男性で夫婦2人暮らし。それまでは元気で仕事もしていましたが、あるとき、脳梗塞で倒れて失語症に。奥様は体力的に夫の介護は無理と判断し、家族会議を経て、退院後の老人ホーム入居を決断しました。

選定ホーム

ホーム(1) ※入居ホーム
自宅からタクシーですぐ。マンションタイプで室内に浴室・ミニキッチンを完備し、家族でお茶など楽しめる。予算オーバー。

ホーム(2)
自宅から電車で1時間。浴室・ミニキッチン等はなし。予算内で入居可能。

ホーム(3)
自宅から電車で1時間半。浴室・ミニキッチン等はなし。予算内で入居可能。

エピソード詳細

現役で自営業を営む旦那様は、ご夫婦二人暮らし。あるとき脳梗塞に倒れて、後遺症で失語症になってしまいます。退院後のご自宅での介護に不安があるという奥様と、ご家族とが話し合い、老人ホームを探しはじめました。

あいらいふ入居相談室でうかがった、当初のご要望は「月額20万円以内、失語症のリハビリができる」というもの。しかし、脳梗塞後のリハビリは術後すぐに行うことで効果を発揮するもので、時間が経つにつれ効果は薄れます。また予算内で言語聴覚士が常勤するホームを探すことは、現実的ではありません。

相談員はその旨をご説明し、改めてニーズを整理。すると、奥様はできるだけたくさん旦那様に会いに行きたいという気持ちが強いことがわかりました。

ホーム選びで起こりがちなミスとして、「本人のため」と思っていても、実は「家族の願望をかなえる」ことに要望がすり替わることがあるのです。

そこでリハビリの条件を外し、ご自宅からの距離を基準にホームを選定。予算オーバーですが、ご自宅から近く、自室にお客様も呼べるホームを見学後に決定。普段から人付き合いの多かった旦那様は、入院前の交流を取り戻し、充実したホーム生活をお過ごしです。

今回のポイント

・老人ホーム選び要望は、いつの間にか「本人のため以外」になることが。
・相談員を通じて要望を整理することで、隠れたニーズが見つかることも。
・脳梗塞で経過が良好な場合、リハビリよりいきがいを優先する選択肢も。

菊池 美穂相談員

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