「治療が終わったのですぐ退院してほしい」と告げられました

 相談者の概況

娘様と二人暮らしの80代のお母様が、てんかん発作で転倒。救急搬送され入院することになりました。治療が終わり「すぐにでも退院してほしい」と病院より退院を迫られました。急遽老人ホームを探すことになり、老人ホームの選定から入居までの様々な手順を短期間で完了し、2週間で無事入居できました。

【困っていること】

・80代のお母様がてんかん発作で転倒し、救急搬送。
・まだ歩けないのに「治療は終わったので退院してほしい」と告げられた。
・一緒に暮らしている娘様は闘病中で、世話をすることができない。

 エピソード詳細

ご対象者様は、娘様と二人暮らしの80代の女性です。てんかんをお持ちですが、普段は適切な服薬により発作がでることはありませんでした。しかし、最近は薬の飲み忘れが続いていて、ついにてんかん発作を起こしてしまいました。その際に転倒して腰を強打。救急搬送され入院することになりました。

幸いにも骨折はなく打撲ですみました。病院からは、「治療は終わったのですぐにでも退院してもらいたい」と告げられますが、お母様は入院中にADL(日常生活動作)が著しく低下。歩くこともままならず、見守りが必要になりました。しかし、同居の娘様は闘病中で、定期的な通院が必要です。お母様の世話をするには負担が重く、老人ホームを検討することにしました。

お母様の担当ケアマネジャー様から連絡をいただき、娘様にコンタクトをとると、とても疲れ切ったご様子です。ご自身の病のこと、収入の不安定さ、お母様の世話など、先が見通せない不安から、精神的にかなりまいっていました。

緊急に進めるべき案件だと判断し、関係各所と連携を取り、無駄のないスムーズ入居をめざしました。

老人ホームに入居するには多くの手順があります。老人ホームの選定、見学、仮予約、本予約、健康診断書の提出、本人面談、受入審査、そして、引っ越し、入居。これらの作業を短期間ですませないといけません。

まず、時間のかかるお母様の健康診断書の作成を、娘様から病院に依頼してもらいました。次はご要望の整理です。娘様は、「すぐに」「年金の範囲で」「自宅の近く」がご希望です。安価な予算の老人ホーム探しでは、場所が自由に選べないことも多いですが、今回は郊外にお住まいということもあり、すぐに条件が整った老人ホームが1軒見つかりました。

ホーム長に詳しく状況をお伝えし、「今のところ受入れ可能」との回答をいただきました。そして、出来上がった健康診断書を提出し、本人面談。受入審査が無事通り、老人ホームへの入居が決まりました。

病院からは「すぐに」と告げられていたので、薬と身の回りの物だけを整理して引っ越しをしました。この間、約2週間。終の棲家となる老人ホーム探しは慎重な検討が必要です。本来なら60日程度、早くても30日程度かかります。

幸いにもお母様と老人ホームの相性はよく、「大丈夫」とのことでした。

それから数か月後、娘様からご連絡をいただきました。今では娘様の病気も回復し、フルタイムで仕事をされているそうです。老人ホームにも頻繁に顔を出せるようになり、「母は友達がたくさんできたみたいです。お散歩におしゃべりに、楽しそうに暮らしています」とうれしい話をお聞きしました。

 選定ホーム

ホーム(1) ※入居ホーム
郊外にある住宅型有料老人ホーム。個室のほかに相部屋もあり月額利用料は安価。最寄駅から近く、近所には公園やスーパー、総合病院などもあるので暮らしやすい。デイサービス併設。

 入居したホーム

個室のほかに相部屋もある月額利用料が安価な、郊外にある住宅型有料老人ホーム。

 今回のポイント

・老人ホーム探しは、一般的には60日程度、急ぎで30日程度かかる。
・緊急の老人ホーム探しは、当事者だけでなく、病院や老人ホームの協力が必要。
・老人ホームの費用は、地価や家賃と同じように、郊外のほうが安い傾向にある。