「休めない」「休ませたくない」と焦る二人
相談者の概況
70代のお母様は持病の腰痛がひどく、一人では身動きできなくなることがしばしば。息子様が仕事を休んで介護していますが介護休暇、介護休業も使いきり、これ以上の欠勤はできないと悩んでいらっしゃいます。
【困っていること】
・持病の腰痛が悪化。週に何度も動けなくなりトイレに行くのも困難な状態。
・腰痛のたびに息子様が仕事を休んで介護。しかし休暇取得もそろそろ限界。
・一刻も早く入居できる老人ホームを探している。
エピソード詳細
ご対象者様は70代のお母様。認知症もなくお元気ですが、持病の腰痛がひどく起き上がれないほどの痛みを訴えることが週に何回もあるとのこと。トイレにも行けないため、そのたびに息子様が会社を休み介護していました。しかし、最近は頻繁に腰痛が起こり、介護休暇、介護休業を使い切ってしまう事態に。息子様の仕事に支障をきたしていることに悩み、また、一人のときに腰痛で動けなくなってしまうことに不安も感じ、老人ホームへの入居を考えるようになりました。
息子様に迷惑をかけたくないというお母様は「すぐにでも入居したい」と、あいらいふ入居相談室にいらっしゃいましたが、老人ホームへの入居は慎重に検討すべきと説明。まずは地域包括支援センターに相談することを促し、介護支援の準備から進めるよう提言しました。
訪問介護による家事支援などを受けながら慎重に老人ホーム探しを進め、あいらいふ入居相談室の情報ネットワークによって、息子様が通いやすい自宅近くで予算内の老人ホームを見つけることができました。地域包括支援センターに相談していたことで、事前に健康診断書などの必要書類も息子様が用意していたため、滞りなく手続きを進めることができ、希望の老人ホームが見つかってから、まさにスピーディ入居が可能となりました。
選定ホーム
ホーム(1)※入居ホーム
医療法人が母体の介護付有料老人ホーム。自宅に近くほぼ予算内で提携医療機関への送迎無料。機能訓練指導員が常勤しリハビリが充実。
ホーム(2)
自宅から近い予算内の介護付有料老人ホーム。多彩なレクリエーションとクラブ活動があり、有料サービスで医療機関への送迎も可能。
入居したホーム
リハビリ充実で医療機関への送迎が無料。自宅から近く予算内の老人ホーム。
今回のポイント
・本人や家族の焦り急ぐ気持ちを抑え、老人ホームを慎重に選ぶことを提言。
・早めに地域包括支援センターへ相談し、介護申請などの準備を始める。
・スピーディな入居には、必要書類をそろえておくことが重要。
・介護は介護のプロに任せて、自身の生活を大切にする。