父が入院していた病院で新型コロナウイルスの感染者が見つかり、老人ホームの入居手続きが止まってしまいました

疥癬が完治しない限り入居は無理?

 相談者の概況

80代で独居の男性は腎臓病と疥癬*1 が悪化して入院。すべての治療を終えて退院が決定。在宅復帰は困難です。老人ホームへの入居を検討しますが「疥癬の治療を終えたばかりでは」と、どこも門前払い。

【困っていること】

・80代で独居の男性は持病の腎臓病と疥癬が悪化して入院。
・すべての治療を終え、退院後は老人ホームへの入居を希望。
・どこの老人ホームも疥癬の感染を恐れて、打診の段階で門前払い。

 エピソード詳細

80代で独居の男性。訪問介護事業所のホームヘルパーとキーパーソンの妹様が交互で介護をしていました。しかし、持病の腎臓病と疥癬(かいせん)の症状が進み入院。一通りの治療を終えて退院が決まったものの妹様もご高齢で、お兄様の面倒を引き続き見ることはできそうもありません。そこで病院の医療ソーシャルワーカー様を通してご相談がありました。

お兄様はもともと腎臓が弱く、1日の水分摂取量を制限されていたため食事を控え、脱水症で腎臓病が再発し疥癬も悪化。入院治療で病状は改善しましたが、在宅介護は困難です。老人ホームに妹様が問い合わせをすると「疥癬の治療を終えたばかりでは」と、どこも感染を恐れてNG。妹様は「退院後すぐに入れるホームが見つからなくて」とお困りでした。

疥癬は症状が治まった後も当分の間、定期的なチェックが必要です。そこで24時間看護スタッフ常勤で医療ケアの対応が万全なホームを選定。さらに各施設長にお兄様の状態をお話して、受け入れに積極的なホームを4軒ご提案しました。結果的に予算より少し高めでしたが、妹様宅に近くて、疥癬の方の受け入れ実績があるホームを選ばれました。


*1 疥癬(かいせん)
「ヒゼンダニ」と呼ばれる小さなダニが人の皮膚に寄生して起こる皮膚疾患。疥癬には「通常疥癬」と「角化型疥癬」があります。「通常疥癬」は、頭と顔以外の全身に赤い湿疹ができて強いかゆみを伴い、感染力は弱い。「角化型疥癬」は厚い垢が増殖したような状態で感染力は強い。

 選定ホーム

ホーム(1)※入居ホーム
24時間看護スタッフ常勤で、医療対応も整っている介護付有料老人ホーム。居室は介護度別にフロア分け。妹の家に近い。費用は少し高め。

ホーム(2)
24時間看護スタッフ常勤。訪問看護ステーションを併設したサービス付き高齢者向け住宅。妹の家から離れているが費用が安い。

ホーム(3)
24時間看護スタッフ常勤。人員体制が手厚く、介護度によって居室がフロア分けされている介護付有料老人ホーム。アクセスは不便だが費用が安い。

ホーム(4)
少人数でアットホームな介護付有料老人ホーム。医療法人が母体。24時間看護スタッフ常勤で医療依存度の高い人の受け入れ実績も豊富。

 入居したホーム

24時間看護スタッフ常勤。疥癬の方を受け入れた実績がある。

 今回のポイント

・皮膚疾患は治療を終えても受け入れ不可になるケースがある
・相談員は入居者の身体状態に応じて適切なホームを提案できる
・相談員を通すと入居が困難な場合でも解決の糸口が見つかりやすい

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