終末期の母に寄り添っていたい
相談者の概況
ご対象者様は90代の女性。病院から退院を迫られており、今すぐ入れるホームをお探しです。末梢点滴による栄養補給で終末期にあるため、家族は医療対応が万全で、相談者の娘様が通いやすいホームを切望していました。相談員は、ターミナルケアが可能な24時間看護スタッフ常勤のホームを選定し、5日後には実際にご入居されました。
【困っていること】
・終末期の母が退院を迫られており、早急に入れるホームを探している。
・末梢点滴の対応が可能で、娘が自宅から通いやすいホームを希望。
・母が入居生活に慣れるまで、家族も母のそばで付き添いたい。
エピソード詳細
入院中の90代のお母様は、末梢点滴による栄養補給で終末期の状態でした。病院で一通りの治療が済んだ頃、病院のソーシャルワーカー様から「医療対応が可能で、今すぐに入居できる老人ホームを探してほしい」とあいらいふ入居相談室にご相談がありました。
早速、ご家族の要望に従い、娘様の家に近くて、ターミナルケアが可能な24時間看護スタッフ常勤のホームを2軒選定。見学した最初の1軒はきめ細やかなケアで、自然豊かな環境にあります。もう1軒は新築で建物もきれいなホーム。
実権者は息子様ですが、主介護者は娘様です。ご家族で相談後、1軒目のホームを選ばれ、実際にご入居されたのは5日後。決め手となったのは、手厚いケアと家族がいつでもホームに泊まって、お母様のそばにいられる点でした。
それから1か月後、娘様から直接、私の携帯にお電話がありました。「お世話になりました」というお礼の言葉とともに伝えられたのは、お母様がご逝去されたとの報。体調のよいときに、お母様は外の空気にふれ、緑の景色を楽しむこともできたそうです。私もお母様が最期までホームで安心してお過ごしになられたと知り、このホームを提案してよかったと思いました。
選定ホーム
ホーム(1) ※入居ホーム
緑豊かな環境。24時間看護スタッフ常勤。医療対応も整っており、きめ細やかなケアで定評がある。娘様の家に近く至便な立地。
ホーム(2)
24時間看護スタッフ常勤。イベントやレクリエーションが豊富。開設から1年程度で建物も新しくてきれい。
入居したホーム
自然豊かな環境。24時間看護スタッフが常勤し、ターミナルケアも対応。
今回のポイント
・緊急性の高い入居は、相談員を通すと入居までの時間が短い。
・看取り以外の時期でも、家族の宿泊が可能な老人ホームもある。
・終末期の入居は「何を優先すべきか」専門家に相談した上で慎重に検討を。