受け入れ先が決まるまでの4日間
相談者の概況
80代のお父様は、独り暮らし。末期がんで余命宣告となり、急性期病院からショートステイに移って療養中でした。しかし、ショートステイ先の滞在期間の期限があと5日で切れることから、娘様からご連絡をいただきました。できる限り迅速に受け入れ先となる施設を見つけ、書類等を揃えることが必要でした。
【困っていること】
・末期がんで余命宣告を受けているため、医療体制が充実したホームがいい。
・ショートステイ先から、5日後の退去を迫られている。
・相談は金曜日で、時刻は病院の診療(対応)時間を過ぎてしまった。
エピソード詳細
がんの末期で余命宣告をされていたお父様は、退院後はショートステイで療養していました。その退所期限が5日後に迫った頃、次の療養先探しに困り果てた娘様から、あいらいふ入居相談室にご連絡が入ったのです。
当日は金曜日で、病院の対応も終わった時間。ご相談と同時に、老人ホームを探し始め、並行して娘様に必要書類の準備をお願いしました。
お父様の退所日までの時間がないこと、また末期がんで医療用麻薬などを使用していることから、選定できる老人ホームは多くありません。本部のあいらいふ情報センターと連携してホームに電話し、仔細を確認しました。
週明けの月曜日は、病院へ直行。医療ソーシャルワーカー様に、診療情報提供書などを確認すると、すぐにホームへ審査を依頼しました。事前にホームに状況を伝えていたため、スムーズに手続きが進み、無事に月曜日中にご入居が決まったのです。
約1か月後、ホームからお父様の訃報が届きました。十分にお力になることができたか気がかりだったことと、なにより娘様にお悔やみを申し上げたくご連絡をすると、「最期に、父が安心して過ごせる場所を探してくれてありがとう」と感謝の言葉をいただくことができました。
選定ホーム
ホーム(1) ※入居ホーム
看護スタッフ24時間常勤。医療依存度の高い患者の受け入れに強み。がん末期や、疼痛(とうつう)コントロール薬にも対応可能。
入居したホーム
末期がん患者も積極的に受け入れる、終末期医療に強い住宅型老人ホーム。
今回のポイント
・病気など事情がある方でも、相談員は交渉役としてホーム選びをサポート。
・ホーム選びには、時間が必要。入居の可能性があるなら早めにご相談を。
・あいらいふ入居相談室では、入居後に必ずアフターフォローをしている。
・急ぐ場合だからこそ、休日や休日の前にできることを明確に!