後悔しないためには、複数施設の検討を
相談者の概況
ご対象者様は、次男ご夫婦と同居中で、ペースメーカー利用の90代女性。風邪から肺炎となり入院後、病状は改善されましたが、食欲が減退し身体の衰弱も著しく自宅復帰は困難です。退院を2週間後に控え、手厚い介護が受けられるホームを探しています。気に入った施設が見つかりましたが、即断してしまうと後悔する可能性があるため、別の施設の見学をお薦めしました。
【困っていること】
・母はペースメーカーを使っており自宅介護だが、風邪をこじらせて入院中。
・入院治療で肺炎は改善したものの、食欲が減退し体力の低下も著しい。
・退院は2週間後だが、自宅復帰は困難。
エピソード詳細
次男様ご家族と同居中の90代のお母様は、要介護5でペースメーカーを使用。全介助の状態で、ご自宅でお過ごしです。ある時、風邪をこじらせて入院。退院が2週間後に迫った頃、病院のソーシャルワーカー様を通して、次男様からあいらいふ入居相談室に連絡がありました。
お話によると、お母様の肺炎は改善されたものの、半月余りの入院生活で食欲が減退し身体機能も相当衰えてしまったそうです。また、入院当初は痰の吸引をしていた時期もあったとのこと。年齢や再発のリスクや医療行為が必要になった場合を考慮し、24時間看護スタッフ常勤で手厚い介護体制の老人ホームを選定しました。
次男様と最初に見学したのは、ご自宅に近いホーム。こちらは医療依存度別にフロア分けをしており、スタッフの人員体制も手厚く、医療との連携も万全です。浴室も身体状態に応じた設備が整っているため、大変気に入られ、見学後すぐにご入居を希望されました。
しかし、1か所だけの見学で即決した場合、あとで後悔される方が多いので、もう1軒を見てからの決断をお勧めしました。2軒目を見学後、やはり最初のホームをお選びになり、入居相談から10日ほどでご入居されたのです。
選定ホーム
ホーム(1) ※入居ホーム
スタッフの人員体制が手厚く、24時間看護スタッフ常勤で医療行為の対応も可能。自宅から近く、訪問しやすい。
ホーム(2)
高級感がある建物と設備。24時間看護スタッフ常勤で、認知症ケアに力を入れている。栄養バランスのよい食事にも定評。
入居したホーム
手厚い人員体制で24時間看護スタッフが常勤し、夜間の痰吸引にも対応。
今回のポイント
・1か所だけの見学で即決するのは、入居してから後悔を生む可能性が高い。
・老人ホームは、2軒以上を見学してから結論を出すようにしたい。
・入居を急ぐ場合、相談員を通した方が入居までの手続きが時短で済む。
・年齢や身体状況に合わせて、24時間看護スタッフ常勤のホームの検討も大切。