入居を決めたホームが退院間際に経営譲渡?
相談者の概況
80代のお父様が転倒骨折で入院。認知症も進み、車イス生活に。お母様が介護するのは無理と判断。退院後、入居する老人ホームを娘様と決めていましたが、退院数日前に経営母体が変更。入居を断念。
【困っていること】
・80代の父は転倒骨折で入院。認知症も進み母との同居は無理。
・退院後に入る老人ホームを決めていたが、経営母体が変更に。
・老人ホームを選び直すことになったが、父の退院まであと数日。
エピソード詳細
ご夫婦でお暮らしの80代の男性は転倒骨折で入院。糖尿病の治療とリハビリも必要になり退院は4か月先。認知症も悪化し、車イスの生活です。自宅での介護は難しいため「退院後の父の老人ホームを考えたい」と、入院初期に病院のソーシャルワーカー様を通して娘様からご相談がありました。
お母様にもお会いすると、ご自身が通いやすい家の近くのホームをお望みでした。お父様も入院生活で生きがいを失っていたので、明るい雰囲気で医療ケアも可能なホームをご提案。選ばれたのはご自宅から徒歩圏内で24時間看護スタッフ常勤のホームでしたが、退院直前にホームの経営母体が変更になると発表が。ケア面にも影響が及ぶため再提案をしました。
その際にご希望のエリアでは予算オーバーになるとお伝えし、娘様のご自宅近くもご提案。お母様の中に「娘に迷惑をかけたくない」という思いが強く、娘様も「私が面倒を見る」と本音を切り出せずにいました。娘様宅に近いホームは費用が安く、認知症ケアも充実。娘様がすぐに行かれる距離は緊急時も強みです。メリットが多いことをお母様も納得され、お父様は無事、こちらの老人ホームにご入居されました。
選定ホーム
ホーム(1)
住宅型有料老人ホーム。24時間看護スタッフ常勤。実家から徒歩圏内。費用、ケア体制など希望に合っていたので入居を決めたが、3カ月後、経営母体が変更に。
ホーム(2)
介護付有料老人ホーム。家からバスで15分程度の距離。日中看護スタッフ常勤。医療対応も可能。レクリエーションが豊富で、お元気な方が多く、ホーム全体が明るい。
ホーム(3)※入居ホーム
介護付有料老人ホーム。認知症ケアが充実し温かみがある。リゾートホテルのようなおしゃれなつくり。娘の家に近い。駅から徒歩1分でアクセスが非常によい。
入居したホーム
娘の家に近い。母も電車で通える距離。認知症ケアが充実している
今回のポイント
・ホームの経営母体が変わるとサービス面にも影響が及ぶことがある。
・相談員はネガティブな要素の有無も調べ、適切なホームを提案できる。
・同じ価格帯でも、距離を延ばすとホームの選択肢が増えて選びやすい。
・急ぎの入居の場合、相談員を通すと入居に関する手続きもスムーズ。
・相談員はエリアごとの情報を把握しており、多くのニーズに対応可能。