転倒から骨折、寝たきりは避けたい!!
相談者の概況
要支援2の80代男性は独身で独居。70歳まで仕事一筋できたが、最近、家にいる時間が増え、転倒することが多くなった。救急車で運ばれたことも……。骨折や寝たきりになる前に老人ホームへの入居を考え始めた。
【困っていること】
・70歳まで仕事一筋。独身、独居の80代の男性は要支援2で今も自立生活。
・足腰が弱り、家での転倒が増え、ついに救急車で搬送される事態に。
・元気なうちに老人ホームに入り、安全に暮らした方がよいと思い始めた。
エピソード詳細
要支援2の80代男性は独身で独居。70歳で引退するまで仕事一筋でしたが、最近は家にいる時間が増え、足腰が弱り何度か転倒。倒れたまま起き上がれず、近所の人に助けてもらい救急車で運ばれたことも。将来、骨折して寝たきりになる前にと、ケアマネジャー様を通してご相談がありました。
男性にお会いすると、自宅を売却して老人ホームに入ることを考えていらっしゃいました。期限は半年。希望エリアは友人が多く住む自宅近くで、熱いお風呂に毎日入れるホームをご希望でした。神経痛の持病で、お風呂に入り、体を温めて寝ることが日課になっていたのです。
すぐに近所の老人ホームを選定しましたが、入浴はどこも週に2、3回。男性は認知症もなくお元気なので、生活の自由度が高く、介護度に合わせて必要なサービスが受けられるサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)も施設選定に加えました。3軒を見学され、2か月かけて相談する中で「毎日の入浴」だけは外せないとなり、サ高住を選ばれました。前もって施設長に男性の事情をお伝えし、毎日の入浴を認めていただけたことと、見学時に施設長と意気投合されたことも入居を後押ししました。
選定ホーム
ホーム(1)
集団体操やマシンを使ったリハビリがさかんな介護付有料老人ホーム。焼き立てのパンを提供し、おいしい食事が人気。入浴は週に2回。
ホーム(2)
介護付有料老人ホーム。自立支援を重視しており、レクリエーションも豊富。日中看護スタッフ常勤で医療ケアの対応も可能。入浴は週2回。
ホーム(3) ※入居ホーム
小規模なホームで自立支援に力を入れている。保育園を併設し異世代交流が活発。家から近い。自由度が高いサ高住。毎日の入浴が可能。
入居したホーム
家から近く、毎日入浴可能なサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)。
今回のポイント
・希望の条件は優先順位をつけて検討しないと優柔不断に陥りやすい。
・相談員は相談者や入居者が納得いくまで相談に応じてくれる。
・相談員を通すと、希望条件などについて施設側との交渉もスムーズ。