誤嚥性肺炎で介護施設の入居を決断。相談員が見つけた理想の老人ホームとは?

 相談者の概況

誤嚥性肺炎で入院中にADLが低下。対象者様は車イスで、誤嚥性肺炎のケアも必要です。そこで選定したのは、「ST言語聴覚士)による嚥下機能の訓練」が受けられる老人ホーム。また、誤嚥性肺炎と関係の深い「口腔ケアが充実」している老人ホームにも注目しました。どちらも、自力で食事をしたいという気持ちに寄り添ってくださる老人ホームかどうかの見極めにとても大切です。最後に症状が進んでしまった場合も考慮して、たん吸引に対応できる24時間看護付きも視野に入れ、入居先の候補を何件か挙げさせていただきました。

【困っていること】

・誤嚥(ごえん)性肺炎での入院で体力が極端に落ち車イスに。トイレや入浴もすべて介助。
・体力だけではなく精神的にも落ち込み、家族では介護しきれない状態に。
・雰囲気を重視しすぎて、なかなか納得できるホームが見つからない。

 エピソード詳細

奥様と2人暮らしの80代の旦那様は、誤嚥(ごえん)性肺炎での入院により極端に体力が落ち、車イスの生活に。軽い認知症状はあるものの、もともと活動的だった旦那様。トイレも入浴も介助が必要という状態に気分も落ち込み、何事も前向きに取り組むことができなくなってしまいました。息子様は海外で生活されており、そんな旦那様の介護を一人ですることは難しいと感じた奥様。ソーシャルワーカー様を通じてご連絡をいただきました。

奥様の希望は「通いやすく、きれいなホーム」。しかしご紹介するホームに対し「男性が少ない」「要介護度の重い方が多すぎる」「雰囲気が暗い」と、なかなか満足していただけません。

そこで、「今のお身体の状態を基準に考えることも必要だが、今後の状態の変化に合わせて適切なサービスを受けられるホームを選ぶことも大切」と説明。長く生活されることを想定して、認知症状にポイントを置いて再選定。お元気なうちはお元気な方々と過ごし、認知症が重くなっても専門フロアでのケアが受けられるホームをご案内しました。

一人ひとりに寄り添う丁寧なホームの対応に感心された奥様。電車の乗り換えもなく奥様が通われているスポーツクラブに近かったことも手伝い、ご納得いただけました。

 選定ホーム

ホーム(1)
上場企業のグループ会社が経営する住宅型有料老人ホーム。日中は看護スタッフが常勤。レクリエーションに力を入れている。

ホーム(2)※入居ホーム
閑静な住宅街にある住宅型有料老人ホーム。認知症専門フロアを設けてグループでのケアを実施。ケアサービスが自由に選択できる。

ホーム(3)
サービス付き高齢者向け住宅だが機械浴や訪問看護等もあり、状態が重くなっても住み続けられる。

 入居したホーム

通いやすく、必要に応じてサービスを追加できる住宅型有料老人ホーム

 今回のポイント

・絶対に外せないポイント(要望)を軸にホーム見学をすることが肝要。
・今の状態だけでなく、今後の変化も想定したホーム選びをする。

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