統合失調症だと入居は無理?
相談者の概況
ご対象者様は60代の女性。持病の統合失調症で入院。長期に及ぶ治療の末、精神状態が安定し、ようやく退院が決まりました。在宅復帰は難しいため老人ホームに入ることをご希望です。
【困っていること】
・妹が統合失調症で精神科に長期間、入院して治療を行ってきた。
・退院が決まったが、姉は妹が普通に生活できる施設に入ることを希望。
・統合失調症でも入居できて、精神科の往診があるホームを探したい。
エピソード詳細
ご対象者様は60代の女性。お姉様と同居でしたが、統合失調症の持病が悪化し長期入院で治療。ようやく退院が決まりましたが、在宅復帰は難しそうです。お姉様もご自身の健康状態を保つのが精一杯なので、病院の医療ソーシャルワーカー様を通してご相談がありました。
お姉様にお話をうかがうと、妹様の精神状態が安定していることから、穏やかな生活が送れる老人ホームを検討したいと。ただ「入居できるホームがあるのか心配です」ということでした。精神疾患の状態によっては柔軟にサポートしてくれるホームもあることをお伝えした上で、ご自宅の周辺で精神科の往診があり、受け入れ可能なホームを3軒ご提案したのです。
その中で24時間看護師常勤のホーム2軒にご姉妹でご見学に。1軒はご自宅の近所。新設なので建物はきれいですが、入居者がまだ少ないため寂しく感じたようです。もう1軒はイベントやレクリエーションがさかんで活気があります。
結局、2軒目のホームを選ばれました。後日、お姉様から「自分一人の力ではどうすることもできませんでした。妹も自分に合ったホームに入ることができて喜んでいます」とお礼の電話がありました。
選定ホーム
ホーム(1)
24時間看護師常勤で精神科医の往診も可能。開設間もないホームなのできれいであるが活気に欠ける。家の近く。
ホーム(2)※入居ホーム
24時間看護師常勤。精神科の往診も受けられる。レクリエーションやイベントがさかんでホーム全体が明るい雰囲気。
ホーム(3)
家庭的な雰囲気。日中看護師常勤。脳神経外科病院と提携しており精神科の往診もある。費用は比較的安い。
入居したホーム
明るい雰囲気。24時間看護師常勤で、精神科の往診が受けられる。
今回のポイント
・相談員は希望条件をふまえ、入居者に最適と思えるホームを提案。
・相談員を通すことで入居が難しい事例も早く解決する場合が多い。
・精神科の往診に対応しているホームもある。