退院までの老人ホーム選びに迷ったら、まずは通える人からの距離に注目を。
相談者の概況
相談者はご長男様です。認知症のため長期入院してきたお父様の症状が安定してきたため、病院側から退院を勧められています。自宅での介護は難しいため老人ホームの入居を検討していますが、ご長男様は親戚と自分たちの中間地点でみんなが通いやすい老人ホームを探したいとおっしゃいます。よく話を聞いてみると、他県に住むご親戚の方は体調が悪く、すぐにかけつけることはできないとのこと。このままでは誰からも遠い場所になりかねないと感じ、「入居してからも家族の対応が必要になる場面があります。すぐにかけつけることのできる場所がよいのでは?」と、ご長男様にお伝えし、ご長男様のお住まいの近くにある老人ホームへの見学をご提案させていただきました。
【困っていること】
・長男夫婦宅と親族宅との中間地点で探したい。
・認知症で長期入院。病院からは退院を促される。
エピソード詳細
80代でご長男夫婦と同居していたご対象者様は、お身体こそ元気だったものの数年前から認知症を発症。妄想や暴力などの問題行動が現れたため病院へ入院しました。半年におよぶ入院治療が功を奏して症状が安定し、医師からは退院を勧められるように。
しかし自宅での生活には不安が残るため、老人ホームを検討することになりました。
面談でうかがった要望は、他県にあるご親族宅と、ご長男夫婦宅との中間地点で探したいとのこと。しかし状況をうかがうと、ご親族の方もすでに高齢で何かあったらすぐに駆けつけられる状況ではありません。また自営業を営むご長男夫婦は休みが不規則で、遠方のホームでは面会が難しそうでした。
入居はゴールではなく、新しい生活のスタートです。万が一の際にはご家族の対応が必要になることもあります。そうした点を考慮すると、多忙なご長男夫婦にとってアクセスしやすいホームであることは、重要な条件になります。
その点をお伝えし、まずはご長男夫婦宅から通える範囲のホームをご提案。その後、やはり中間地点がいいかどうか改めて話し合うことになりました。見学したホームは、ご長男夫婦宅から近距離にありましたが、多床室(大部屋)で、最初は迷っていたご様子でした。しかしスタッフから話を聞き、認知症の症状を考えると、個室よりも人目がある多床室の方が安全に過ごせると納得されて、無事に入居が決まりました。
選定ホーム
ホーム(1)※入居ホーム
介護付有料老人ホーム。長男夫婦宅から近距離。低コスト。通院送迎あり。
ホーム(2)
住宅型有料老人ホーム。親族宅と長男夫婦宅の中間地点。デイサービス併設。長男夫婦宅から新幹線の距離。
ホーム(3)
住宅型有料老人ホーム。低コストで親族宅と長男夫婦宅の中間地点。長男夫婦宅から新幹線の距離。
入居したホーム
長男夫婦宅から近く、何かあってもすぐに駆けつけられるホーム。
今回のポイント
・客観的な立場からベストなホームをご提案。それがあいらいふのモットーです。