熱中症は一度ならず二度も三度もなることがある

 相談者の概況

80代の独り暮らしの女性が、自宅で熱中症になり救急搬送されました。もともとひざや腰が悪かったため、今回の入院を機に老人ホームへの入居を決断。遠方に住む甥御様がキーパーソンでしたが、こまめに連絡ができて、決断も速かったこともあり、3週間後には住宅型有料老人ホームへ入居できました。

【困っていること】

・独居の女性が自宅で熱中症になり救急搬送。
・ひざや腰も悪く自宅に戻っても不安だ。
・キーパーソンは甥御様で、遠方に住んでいるためやり取りは電話のみ。

 エピソード詳細

6月の蒸し暑いある日、独り暮らしの80代の女性がエアコンを付けずに自宅でテレビを見ていたところ熱中症になってしまいました。熱中症の注意喚起をするべく独り暮らしの高齢者の家を回っていた自治会長さんが異変に気付き救急搬送。幸い発見が早く大事には至らなかったものの、一週間の入院となりました。

高齢者は「熱中症弱者」といわれています。若年者に比べて体の中の水分量が少なく、体内の老廃物を輩出する際にたくさんの尿を必要とするため、脱水症状に陥りやすくなっています。また、感覚機能の低下により暑さやのどの渇きを感じにくくなっており、体が危険な状態にあってもそのサインになかなか気付くことができません。さらに、体温調整機能も低下しているため体に熱がたまりやすく、循環器系への負荷が高いので熱中症になりやすいのです。

女性はもともとひざや腰が悪く、布団の上げ下げがつらく買い物に行くのも億劫で、自宅での独り暮らしに不安や不便を感じていました。点滴加療が終わりいったん自宅に戻りましたが、またご近所の方に迷惑をかけてしまうかもしれないと考え、老人ホームへの入居を決意しました。

数年前から老人ホームの情報を収集していたという女性は、役所であいらいふ入居相談室のパンフレットを手に入れていたとのこと。そこに書いてあったフリーダイヤルにご連絡をいただきました。

キーパーソンは唯一の親族である甥御様。書類の作成や手続きを女性に代わって行っていただくことになったのですが、かなり遠方にお住まいだったので、連絡がスムーズにできるか心配でした。老人ホームに入居するまでにはさまざまなステップがあります。見学する老人ホームを決める、見学する、仮予約する、入居ホームを決める、健康診断書等を提出する、本人面談・受入審査を受ける、そして入居。ざっとあげただけでもこれだけやることがあります。遠く離れた甥御様にそれが可能なのか不安でした。

しかしそれは杞憂でした。電話をかければすぐにでる、でられないときは折り返しの電話がくる、女性と話をすり合わしてほしいとお願いすればすぐに女性に電話をする。こちらからの問いかけにすぐ反応していただき、しかも決断が速い。フットワーク軽く動いていただき、おかげさまで3週間後には老人ホームに入居することができました。

女性の要望は施設っぽくなく、できれば土地勘のある自宅近くで、月額利用料が20万円以内の老人ホームがいいとのことでした。甥御様は「たまにですがこっちに出張があるので、そのときにはぜひ寄りたい」ということでしたので、訪問の利便性を考え新幹線の停車駅か、もしくは乗り換えが1回で済む路線で選定しました。

選ばれたのは、医療法人が運営する木造アパートを改築した住宅型有料老人ホームでした。一見しただけでは老人ホームには見えず、安価ながら個室を確保。食堂兼機能訓練室や浴室、トイレ、エレベーターなど、共用設備がきちんと整備されており、女性も甥御様も大満足でした。医療体制がしっかりしていたため、不自由になっていた体の不安も解消。近所にスーパーマーケットがあり、ひざが治ったら買い物に行きたいとおっしゃっていました。

 選定ホーム

ホーム(1)※入居ホーム
医療法人運営のアパートのような住宅型有料老人ホーム。介護スタッフは24時間常勤。郊外にあるため安価。共用設備が充実。

 今回のポイント

・老人ホーム入居までには、選定、見学、健康診断書等の提出、受入審査などさまざまなステップがある。
・スムーズに老人ホームへ入居をするには、キーパーソンと密にコミュニケーションが取れることが必要。