入居先に迷ったら、ショートステイ(短期入所生活介護)も選択肢のひとつです。
相談者の概況
入居者様は、60代の女性。パーキンソン病を抱えながら独り暮らしをしていましたが、症状が悪化し入院。症状は回復したものの、リハビリが必要なため退院後の入居先を探しています。ご家族の方は、気難しいお母さまが入居後合わないと言い出すのではないかとなかなか入居先が決められません。そこで、退院期日が迫っていたため、相談員がご提案させていただいのは、老人ホームへのショートステイ(短期入所生活介護)でした。ショートステイは介護保険法に規定されており、要介護・要支援認定を受けた方は保険が適用され1割負担で利用することができるのです。
【困っていること】
・独居の60代母が、パーキンソン病の薬管理ができず自宅で倒れ入院。
・退院まで2週間と迫る中、独居での生活は無理とホームを検討。
・入居先を迷い、退院に間に合わずショートステイでつなぐことに。
エピソード詳細
パーキンソン病を抱えながらも独り暮らしされていた60代のお母様ですが、薬の管理ができず自宅で倒れてしまいました。入院して体調はかなり回復しましたがリハビリが必要なため、ご家族は介護老人保健施設(老健)へ入れるべきかホームに入れるべきか、悩んでいらっしゃいます。
老健は入所期間が原則として3か月と決まっており、再び生活の場所を探さなければならず、気持ちが落ち着かないのではないか、さらにお母様は気難しく、ホーム入居後に合わないと言い出すのではないか、と決めかねていました。そうしているうちに退院期日が近づき慌てたご家族は、病院からの紹介であいらいふ入居相談室に。
ご家族の希望は立地と予算、リハビリの充実度ですが、お母様は「明るくきれいなところ」が大前提。双方の希望をくみ、ホームをいくつかご紹介しましたが、お互いの求めるものが違い、決まりません。そこで、退院期日が迫っていることもあり、ショートステイをご提案。もし、合わなかった場合でも気軽に入居先を変えられるメリットをお伝えしたところ、ご家族にもお母様にも納得していただきました。
ショートステイ先に滞在中にじっくり吟味され、現在はお母様の希望したホームで過ごされています。
選定ホーム
ホーム(1)
看護スタッフ日中常勤の介護付有料老人ホーム。明るいリビングがあり、比較的新しく設備もきれい。機械浴も多種類設置。
ホーム(2)
機能訓練室併設、充実したリハビリ体制の介護付有料老人ホーム。駅から徒歩圏内だが、施設はやや古め。
ホーム(3)
看護スタッフ日中常勤の介護付有料老人ホーム。日当たりが良く明るい雰囲気で、イベントやレクリエーションが盛ん。
ホーム(4)※入居ホーム
看護スタッフ日中常勤の介護付有料老人ホーム。医療依存度の高い方も受け入れる新しくきれいなホーム。緑に囲まれた環境。広々として明るい雰囲気。
入居したホーム
広々として明るい印象の新しくきれいなホーム。
今回のポイント
・慌てて入居して後悔することを避け、納得できるホーム選びを提案。
・ショートステイを活用することで、間違いのない選択を可能とした。