資産はあるが孤独を好む性格の叔母が選んだホームとは?

 相談者の概況

独り暮らしの80代女性。老人性うつにより引きこもりがちで、廃用症候群のリスクが高まりました。ケアマネジャーから老人ホームへのご入居を提案されました。設備の整ったホテルのようなホームも検討されましたが、女性が選んだのは改修型で低コスト、4入居者同士が肩肘張らずにくつろげる雰囲気のある老人ホームでした。

【困っていること】

・元来孤独を好む性格だったが、最近は老人性うつで引きこもりに。
・日常の活動が少なく全身の機能が低下する廃用症候群のリスクあり。
・資産はあるが、質素に暮らしている本人は費用を心配。

 エピソード詳細

80代のご対象者様は、結婚はせず独身。下町の木造アパートに独りで住んでいました。ご両親やごきょうだいもすでに亡くなり、唯一の親族といえば姪御様が1人。元来孤独を好む性格でしたが、最近では老人性うつによる引きこもりの状態でした。そのため、日常の活動が少なく全身の機能が低下する、廃用症候群となるリスクが高まりました。

あいらいふ入居相談室に連絡が入り、姪御様とご自宅へうかがうと、ご対象者様は「お任せします」の一言きり。唯一の要望は「費用が心配」でした。ところが姪御様によると、公務員で独身、質素に暮らしてきたご対象者様の資産はかなりの額にのぼるとのこと。「自分のお金なんだから、もっと自分のために使ったらどう」という姪御様のご提案もあり、老人性うつのケアを押さえたうえで、費用の多寡で3つのホームをご提案しました。

姪御様の目に止まったのは、設備の整ったホテルのようなホーム。ご対象者様の資産から考えれば、十分にご入居は可能でした。ところがご対象者様が選んだのは最も低コストで質素なホーム。理由は「これまでの生活スタイルを変えたくない」から。十分な資産がありながらも生活スタイルを重視した選定結果に、相談員も驚かされました。

さらに驚いたのは、後日、別件でホームを訪れたときのことでした。ご入居前とは別人のように、ご入居者様同士で楽しそうにおしゃべりをしている姿がありました。

 選定ホーム

ホーム(1) ※入居ホーム
既存の建物をリフォームした改修型ホーム。サークルやレクリエーション活動が充実。低コスト。

ホーム(2)
アニマルセラピーを導入。木の素材を使った和テイストな造りが特徴。費用は平均的。

ホーム(3)
クリニック併設、24時間看護スタッフ常勤。介護スタッフの配置は1.5対1と手厚い。設備の整ったホテルのようなホームで高額。

 入居したホーム

改修型で低コスト。入居者同士が肩肘張らずにくつろげる雰囲気がある。

 今回のポイント

・高額ホームがいいとは限らない。ライフスタイルに合わせたホームを選択。

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