入居後1か月で、伝い歩きが!
相談者の概況
80代の旦那様。「老人性うつ」のような症状が見られ、寝たきりの状態でしたが、楽しみながら身体機能向上を目指すレクリエーションを提供する老人ホームへ入居し、約1ヵ月で伝い歩きができるようになりました。
【困っていること】
・老人性うつに似た症状で、本人に「生きる気力」がみられない。
・あと1か月でショートステイに居られなくなる。
・奥様は介護疲れ。また仕事があり、自宅での介護は困難。
エピソード詳細
80代の対象者様は持病がないものの気力・体力が低下して寝たきりの状態でした。同居する奥様は仕事があるため自宅介護が難しく、半年ほどショートステイを繰り返し利用していました。しかし、「これ以上は社会的救済の連続利用はできない」と、1か月以内の退所を迫られます。
ケアマネジャー様からあいらいふ入居相談室にご相談があり、旦那様の身体の状態を知った相談員は、老人性うつを疑いました。医師の診断はありませんが、うつによって日常生活が困難になるケースは珍しくないからです。
相談員は旦那様と性格の似ているご入居者様が暮らす老人ホームを選定しました。そこは笑顔のあふれるホーム。気分がふさぎがちな方がレクリエーションによって気力を回復し、生活の質が向上した例もあったからです。
ホーム長に事情を話し、早々にホーム見学へ。奥様はご自宅から近く、なにより旦那様の居場所となるホームの対応に安心して即決。ショートステイの退所期限にも間にも合いました。
ご入居から約1月後。旦那様のご様子をホーム長に尋ねたところ「レクに参加して、立ち上がるまでに回復されました。伝い歩きを始めた今は転倒が心配です」と嬉しそうに話してくれました。
選定ホーム
ホーム(1) ※入居ホーム
ご自宅から30分圏内。築浅で居室は広め。楽しみながら身体機能向上を目指すレクリエーションを提供。
ホーム(2)
入居ホームよりもやや近い。改修型ホームで経年劣化あり。居室がやや狭い。周囲を役所や金融機関に囲まれて好立地。安価。
入居したホーム
働く妻が通いやすく、充実したレクで心のリハを期待できるホーム。築浅。
今回のポイント
・リハビリは体だけじゃない。レクリエーションは心のリハビリに有効。
・公的なショートステイには、利用限度がある。